意外な男がバルサのCF問題を解決に導く 29歳の伏兵に大爆発の予感

CLディナモ・キエフ戦で2ゴール1アシストの活躍を披露したブライスバイト photo/Getty Images

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D・キエフ戦で3ゴールに絡む大活躍

バルセロナのセンターフォワード問題は、これまで出場機会に恵まれていなかった男が解決することとなるだろうか。少し意外な男が、ブラウグラナの前線で存在感を放ち始めた。

今季就任したロナルド・クーマン監督の意向により、夏の移籍市場でウルグアイ代表FWルイス・スアレスを放出したバルセロナ。長年同クラブの前線を支えてきた男の退団をファンは嘆いたものの、新指揮官は託されたチーム再建の任務を果たすためにベテランFWへ引導を渡す格好となった。しかし、スアレス退団の穴はやはり大きかったのか。クーマン監督は彼の後継ぎを見つけることにかなり苦労することとなっている。

ここまではリオネル・メッシやアントワーヌ・グリーズマンをCFとして起用しているクーマン監督だが、その攻撃は例年と比べて明らかに迫力不足。他クラブと比べて消化試合こそ少ないものの、現時点でのチーム得点数がリーグ4位タイ(15得点)というのは“名門バルセロナ”として少し寂しい数字だ。この現状を打破するため、彼らは冬の移籍市場で新たなCFの獲得に動くとされるが、そこまで悠長に構えてもいられない。バルセロナに得点力あるCFが必要なのは、今この瞬間なのだ。
そんななか、バルセロナには救世主が現れたのか。現地時間25日に行われたチャンピオンズリーグGL第4節のディナモ・キエフ戦で、今季公式戦初スタメンとなったストライカーがさっそく結果を残してみせた。そのストライカーとは、デンマーク代表FWマルティン・ブライスバイトだ。同選手はこのD・キエフ戦において、2ゴール1アシストの活躍を披露しチームの勝利に貢献。今季わずか45分間しかプレイタイムを得ることができていなかった男は、巡ってきた数少ないチャンスを見事モノにしている。

この活躍を受けて、スペイン『AS』はブライスバイトがバルセロナのCF問題を解決するかもしれないと期待を寄せている。すでに29歳を迎えている同選手が、長期的なスアレスの後継者となる可能性は低いかもしれない。しかし、次なる点取り屋を確保するまでの間を、彼の起用で乗り切るプランはアリか。ボックス内で冷静にパスを出すことができて、ヘディングの精度も高いブライスバイト。その万能性は今回のD・キエフ戦でも証明されたはずだ。

「僕はバルセロナにおいてスターターであり、トップスコアラーとなる必要がある。ここでプレイするにあたって、僕はとても多くのチャンスを得ることになるだろう。そこで多くのゴールを決め、チームとリーグでトップの得点者になることは間違いない。それこそ僕がここにいる理由だ」

バルセロナに加入してまだ間もなかった今年4月、ブライスバイトはこのようなコメントを残している。強気な部分もストライカーとしては好印象で、定位置奪取へのモチベーションは高いはず。このパフォーマンスがいつまで続くかわからないのが懸念事項ではあるものの、クーマン監督としてはこの状況で好調な選手を使わない手はないだろう。バルセロナのCF問題を解決するかもしれない29歳のストライカー。ブライスバイトのプレイには今後も注目したいところだ。

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