怪物レフティーに頼らずとも勝てる集団に “ベイル抜き”でもトッテナムが強い

アーセナルとのダービーで2-0の完勝を収めたトッテナム photo/Getty Images

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ライバルを寄せ付けず完勝

まさに盤石の勝利。ライバルクラブとの大一番でも、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるトッテナムはしたたかだった。

現地時間6日に行われたプレミアリーグ第11節にて、アーセナルとの“ノースロンドンダービー”に臨んだトッテナム。ダービーでは何が起きるかわからないとよく言うが、そんなことなどお構いなしにスパーズは手堅いゲーム運びでライバルクラブを寄せ付けなかった。アーセナルにボールを持たせて、カウンターでチャンスを窺う。モウリーニョ監督はこれを徹底し、結果的には切れ味鋭い速攻で2点を奪い2-0で勝利。アーセナルの攻撃が少し単調だったこともあるが、ボールポゼッション率わずか30%でスパーズは完勝を収めることに成功した。

この勝利によって、トッテナムは今節も首位をキープすることに。このスパーズの快進撃には、驚いている人も少なくないだろう。なにしろ、彼らは昨季マウリシオ・ポチェッティーノ前監督の下で一時14位も経験したチーム。再建にもう少し時間がかかると思うのは当然と言えるだろう。
かつてトッテナムを指揮したハリー・レドナップ氏も、ここまで早く古巣が復活を遂げたことは意外だったと英『talkSPORT』に話す。なかでも、スパーズが今夏復帰したFWガレス・ベイルに頼らずにここまで好調をキープできていることには衝撃を受けたと、同氏は次のように語っている。

「正直に言うと、私はベイルがもっと活躍すると思っていた。彼が加入したとき、私は彼が本当にスパーズにとって大きな存在だと思ったよ。彼らが調子を取り戻すためには絶対に必要な選手だとね。ところが、今のスパーズはベイルがいなくても結果を出している。予想外だけど、本当に素晴らしいよ。ベイルにとっては少し我慢の時期になってしまったけど、嬉しい誤算だ。今のスパーズは本当に強い」

ベイルを投入せずとも、アーセナルとの大一番に完勝してみせたトッテナム。少ないチャンスをモノにするカウンタースタイルであれば余計にベイルを使いたくなるところだろうが、彼に頼る形を取らずともガナーズを寄せ付けなかった指揮官の手腕はさすがと言ったところか。

満を持して古巣に帰還したベイルからしてみれば苦しい状況だが、彼でさえそう簡単に試合に絡めない現状はチームの好調を如実に表していると言っていいだろう。ベイルに負けじと結果を残す選手たちの奮闘によって、ここまでプレミアで首位を走ることとなっているトッテナム。はたして、彼らはこのまま最後まで逃げ切ることができるのか。悲願の優勝に向けて、スパーズの快進撃は止まらない。

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