英2部で暴れる“19歳”に注目せよ プレミアクラブ熱視線の逸材FWとは

今季レディング攻撃陣に欠かせない存在となっているオリース photo/Getty Images

チャンピオンシップで暴れる超新星

“世界で最も過酷な2部リーグ”。そんな呼び声も高いイングランドのEFLチャンピオンシップ。上位カテゴリに世界トップレベルの選手が集うプレミアリーグが存在していることもあって、同リーグが話題となることはそれほど多くない。しかし、チャンピオンシップでは欧州4大リーグで活躍していてもおかしくない逸材が数多くプレイしている。

昨季チェルシーを支えたFWタミー・エイブラハムやMFメイソン・マウント、アストン・ヴィラで存在感を示すMFジャック・グリーリッシュなども、2018-19シーズンにはチャンピオンシップでプレイしていた選手。今季ここまでプレミアで得点ランキング6位の8ゴールを挙げているリーズ・ユナイテッドのFWパトリック・バンフォードの活躍も、同リーグのレベルの高さを証明していると言っていいだろう。現在ドルトムントで17歳ながら出場機会を得ているMFジュード・ベリンガムも、その好例と言える。

そんなチャンピオンシップにまた楽しみな逸材が出現した。その逸材とは、レディングに所属するU-18フランス代表FWマイケル・オリースだ。現在19歳の同選手はチェルシーの下部組織で育ち、2015年の夏にレディングへやって来た選手。昨季トップチームに昇格すると、後半戦に定位置を掴み公式戦32試合に出場。今季も両サイドのウイングや攻撃的MFとして大車輪の活躍を披露しており、ここまでチーム総得点(27得点)の3分の1にあたる9得点(3G6A)に絡んでいる。昇格プレイオフ圏内の5位につけるレディングにとって、この19歳は間違いなく重要な存在になったと言っていいだろう。

2020-21シーズンのチャンピオンシップで躍動するオリース。そんな若きアタッカーには、プレミアクラブも大いに関心を示している様子だ。現地各メディアによると、現在同選手には古巣のチェルシーに加えて、マンチェスター・シティやウォルバーハンプトンといったクラブが冬の移籍市場における獲得に興味を寄せているとのこと。まだトップレベルで通用するかは未知数な部分も多いが、その才能に惚れ込んでいるクラブは多いようだ。そんなオリースの能力には、レディングを率いるヴェリコ・パウノビッチ監督も太鼓判を押している。英『THE Sun』が伝えた。

「マイケルは非常に大きな才能を備えた選手だ。特に今季はプレイ面で大きな進歩が見られるね。出場時間も増えているし、これは良い傾向だよ。それだけでなく、彼はそのなかで確実に輝いている。まだ一貫性に関しては不十分な面もあるが、それは時間の経過とともに獲得することだろう。素晴らしい才能を指導することができて、私は幸せだよ。まだ一緒に戦っていたいのは事実だ。だが、もしプレミアのクラブへと移籍しても、彼は十分にその能力をピッチ上で見せつけることができるだろうね」

放出を避けたい気持ちはあるが、指揮官はその才能の大きさから直近の移籍市場における引き抜きもやむを得ないと感じている様子。はたして、チャンピオンシップで躍動するフランスの逸材FWは近いうちにステップアップを果たすこととなるのだろうか。2部リーグで圧巻のパフォーマンスを披露する19歳が、プレミアへ殴り込みをかける日はそう遠くないかもしれない。

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