アーセナルはアルテタを信じるべし ペップから寄せられる愛弟子への期待

満を持しての指揮官就任だったが、アーセナルにおけるアルテタ監督の仕事はうまく運んでいない photo/Getty Images

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「クオリティと能力に疑いの余地はない」

2020-21シーズン、イングランド・プレミアリーグで苦戦を強いられることとなっているアーセナル。開幕前こそミケル・アルテタ監督の志向するサッカーに対する期待感は高かったものの、いまだにそのスタイルは目に見える成果を得ることができていない。元来の強みであった攻撃力も失われ、今まさにガナーズは試練のときを迎えていると言っていいだろう。

ここまでは12試合を消化して勝ち点「13」の15位。アルテタ監督は就任以降の公式戦28試合で勝率わずか46.4%(13勝6分9敗)を記録するにとどまっている。この勝率はウナイ・エメリ前監督が同時期に記録していた60.7%(17勝5分6敗)を大きく下回る数字。ようやく信頼できる指揮官を引き抜いたようにも思えたアーセナルだが、状況はより深刻なものとなってしまった。

しかし、アーセナルはまだアルテタ監督に見切りをつけるべからず。そう主張するのは、マンチェスター・シティ時代に同監督へ指導者としてのイロハを叩き込んだジョゼップ・グアルディオラ監督だ。英『THE Sun』によると、この愛弟子についてグアルディオラ監督は次のように述べている。
「あまり良い時期を過ごしていないチームの監督を任された際には、一定の時間が必要なこともあるんだ。私はアーセナルの上層部にひとことだけ言いたい。ミケルのクオリティと能力に疑いの余地はない。彼が就任した時点で、アーセナルにはチームを率いるのに相応しい監督が他にいなかった。彼より優れた人物など、誰もね」

「ミケルは私が一緒に働いて、実際に見たなかでも最高の指揮官の一人だよ。そのキャラクターと献身性はずば抜けている。なにより、クラブへの愛は人一倍だ。それがなければ、彼は今でもシティで仕事を続けていたことだろう。ミケルはこの状況をいつかきっと好転させるはずだ。多くの人が期待しているように、私も彼が任された仕事を成し遂げると確信しているよ」

なかなかアーセナルを軌道に乗せることができていないアルテタ監督だが、はたして若き指揮官は今後この難局を切り抜けることができるのだろうか。師匠であるグアルディオラ監督の言葉通り、事態が好転することを願いたいが……。

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