20歳の大エース離脱で平均得点1・25点へダウン 狂ったドルトムントのプラン

ハーランド離脱からドルトムントは苦しく photo/Getty Images

指揮官も解任された

恐れていたことが起きてしまった。FWアーリング・ハーランドを負傷で欠いているドルトムントは、12日のシュツットガルト戦を1-5で落としたことを受けて指揮官ルシアン・ファブレの解任を決断した。

リーグ戦では首位レヴァークーゼンと勝ち点差6の5位まで順位が落ちているため、優勝へ向けて早い段階で手を打つべきとクラブは考えたのかもしれない。

やはり痛かったのはハーランドの離脱だ。ハーランドが離脱してからの4試合はリーグ戦でフランクフルトと1-1のドロー、シュツットガルトに1-5の敗北、チャンピオンズリーグの方ではラツィオと1-1のドロー、ゼニトに2-1で勝利と、得点を奪うことに苦労した。

ハーランドはここまでリーグ戦で10得点を挙げており、ドルトムントのチーム得点数は23点。ハーランドが半分近く奪っていることを考えると、やはり離脱の影響は大きい。

あれだけのサイズと得点力を備えたセンターフォワードは今のドルトムントに存在しない。マルコ・ロイス、ジェイドン・サンチョ、ジョバンニ・レイナなど2列目のタレントは豪華だが、ハーランドの代役をこなせる選手がいないのは痛かった。

今季のドルトムントは1試合平均2.28点を奪っていたが、ハーランドが離脱した4試合は1.25点にまで落ちた。平均シュート数も14.67本から12.5本へ減少しており、得点部分でハーランドに頼っていた感は否めない。

近年のブンデスリーガではバイエルンが安定した強さを見せており、ドルトムントら第2集団が優勝するにはパーフェクトなシーズンを送るしかない。ハーランドの離脱でそのプランが狂ったことになるが、ドルトムントはここから巻き返せるのか。

今季はバイエルンもすでに3つ引き分けるなど取りこぼしがあるが、大崩れする予感はない。ドルトムントは勝ち点を稼ぎ続けながらバイエルンが躓くのを祈るしかない状況で、前半戦の段階で苦しい戦いとなってしまった。

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