ミランの10番が再び輝き始めた 欧州5大リーグ“No.1”の数字とは

ミランの10番を背負うチャルハノール photo/Getty Images

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伝統の10番が戻ってきた

デヤン・サビチェビッチやズボニミール・ボバン、マヌエル・ルイ・コスタなど、過去にミランの背番号10を背負った者はスーパースターばかりだ。この番号を背負う選手はチームを勝利に導く決定的な働きを要求されることになり、そのプレッシャーは尋常ではない。

特に近年のミランは思うような結果が出ていなかったため、10番を背負う選手への視線も厳しかった。中でもMF本田圭佑は批判を多く浴びることになり、チーム成績の下降に合わせてミラン10番の評価もどんどん下がっていった。

その流れは止まるのだろうか。今再びミランの10番に注目が集まっている。
本田退団後に10番を受け継いだのはMFハカン・チャルハノールだが、チャルハノールの働きは10番を背負う者としてなかなか興味深い。今季のミランは未だリーグ戦で無敗を継続して首位に立っており、チャルハノールはチャンスメイカーとして46本のキーパス(シュートに繋がるパス)数を記録している。これは欧州5大リーグでプレイする選手の中では最多の数字だ。

本田圭佑は10番を背負って苦戦した photo/Getty Images

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今季こそ名門復活の大チャンス

ミランは今節ジェノアと2-2で引き分けたが、そのゲームでもチャルハノールはチームトップとなる3本のキーパスを記録。セットプレイを担当していることも関係しているが、チャルハノールはチャンスメイカーとして懸命に味方へボールを送り続けている。

ランキングを見てみると、現時点でキーパス数2位はマンチェスター・ユナイテッドMFブルーノ・フェルナンデスで37本、3位はリヨンFWメンフィス・デパイで本数は同じ37本だ。しかしフェルナンデスの方がプレイタイムが少ないため、デパイより上にランクインしている。

4位はマンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネで36本、5位はリヨンのDFレオ・デュボアで同じく36本。こちらもデ・ブライネの方がプレイタイムが少ない。

チャルハノールの場合はリーグ戦のアシスト数が3本となっているため、キーパス数に比べるとアシスト数そのものは物足りない。しかし、ミランの10番を背負う選手が攻撃に関するランキングで1位に立つ光景は久しぶりと言える。チームが1位を維持していることと合わせ、チャルハノールの活躍を喜んでいるサポーターも多いだろう。

ズラタン・イブラヒモビッチが戻ってくれば、チャルハノールのパスをさらに活かすことができる。今のペースを維持できるならばアシスト数は自ずと増えてくるはずだ。

果たしてミランと伝統の10番を背負うチャルハノールはどこまで成績を維持できるのか。ミランの攻撃をクリエイトする10番が優勝へのカギを握っている。

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