“ロッベン風”爆速ウイング覚醒の時 ドイツでレフティーアタッカー止まらない

レヴァークーゼンで暴れるベイリー photo/Getty Images

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キャリア最高のシーズンへ

右サイドから左足で切り込み、ファーサイドへシュートを流し込む。これが出来るレフティーアタッカーは元オランダ代表FWアリエン・ロッベンと比較されることが多く、今のバイエルンにもロッベンの後継者候補と期待されるドイツ代表FWレロイ・サネがいる。

しかしロッベンの後継者候補がバイエルンから生まれるなんて決まりはない。今ロッベン風のアタッカーへ進化を遂げているのがレヴァークーゼンでプレイする23歳のFWレオン・ベイリーだ。

ベイリーといえば爆発的なスピードを誇るレフティーアタッカーとして2017-18シーズンにブンデスリーガで9得点6アシストの数字を残し、一気にブレイク。一時はビッグクラブも関心を示していた。
ところが、ベイリーはここからペースダウン。続く2018-19シーズンは5得点1アシスト、昨季は5得点3アシストの成績に留まり、2017-18シーズンがキャリアハイの数字となっていた。

以前に比べて話題に挙がる機会は減っていたが、今季は2度目のブームを起こすチャンスだ。ここまでリーグ戦12試合で4得点4アシストと見事なスタートを切っており、ヨーロッパリーグの方でもグループステージ6試合で5得点2アシストの成績を残している。

いったいベイリーにどんな変化があったのか。チーム全体が好調なことも影響しているだろうが、単純にベイリーのシュート意識が変わった部分が大きいのではないか。ブレイクした2017-18シーズンにはリーグ戦で1試合平均2.5本のシュートを放っており、アグレッシブなウイングとのイメージが強かった。

ところが2018-19シーズンは1試合平均シュート数が1.9本に減り、昨季は1.3本だった。プレイタイムや役割の違いがあるとはいえ、シュート数が減れば得点数も減るのは当然だ。

その意識が変わったのか。今季は1試合平均2.3本と積極的にシュートを打っている。トータルの数で見ると、ここまでリーグ戦では27本のシュートを打っており、早くも昨季の29本に近づいている。2017-18シーズンは計76本打っているため、これを超えるだけのシュート数を打っていきたいところ。

またペナルティエリア外からのシュート数も注目で、今季は27本のうち13本がペナルティエリア外からのシュートとなっている。昨季は10本しか打っていないため、今季はかなり積極的だ。ロッベンもペナルティエリア外からファーサイド目がけてシュートを打っていたが、ベイリーもそれを得意技にしていきたい。

今季こそブンデスリーガで初の二桁得点を達成できるのか。キャリア最高のシーズンになる可能性があり、もう1度世界に新時代のレフティーアタッカーとして猛アピールしてほしい。(データは『WhoScored.com』より)

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