インテルはパレデスよりも優先すべし クラブOBが獲得勧める爆速FWとは

パルマ攻撃陣を牽引しているジェルビーニョ photo/Getty Images

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「彼らに最も必要なのは……」

アントニオ・コンテ監督の就任以降、移籍市場で積極的なチーム強化に乗り出してきたインテル。悲願のスクデット獲得に向けて、彼らは今冬も決してその手を緩めることはないのか。ネッラズーリは2021年の1月にも、新たな有能選手をスカッドに加えることとなりそうだ。

そのトップターゲットとされているのが、パリ・サンジェルマンに所属するアルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデスだ。現地各メディアによると、MFクリスティアン・エリクセンが司令塔としてなかなか力を発揮出来ない状況で、インテルはゲームメイクに秀でた人材を探しているという。そんななかで、中盤の底からゲームを作る能力に長けた同選手に白羽の矢が立ったようだ。PSGでの出場機会が減少傾向にある同選手。安価で獲得できる可能性が高いのは、インテルにとって嬉しい話だ。確保できれば、中盤の司令塔として大いにその能力を発揮してくれることだろう。

しかし、中盤のゲームメイカー補強は本当にインテルの最優先事項なのか。そのように疑問を呈すのはクラブOBの元イタリア代表FWアルド・セレーナ氏だ。伊『Corriere della Sera』のインタビューに登場した同氏は、現在のインテルがまず補強すべきは中盤よりも前線に違いを作れるアタッカーだと次のように主張する。
「正直に言ってしまえば、インテルのMF陣を考えるとパレデスは補強の優先候補ではないように思えるね。彼の加入によってネッラズーリは中盤により強固な基盤を得ることとなるかもしれないが、今の彼らに最も必要なのは前線におけるインスピレーションだ。インテルが求めるべきは、自由な発想を持って積極的にリスクを冒すことができる選手だと思うよ。その点、ジェルビーニョは彼らにとってうってつけの存在だ。彼は多くの場面で閉塞した状況を打開することができる。パレデスよりも優先すべきだと私は思うね」

セレーナ氏はある程度人材が揃っている中盤よりも、果敢に突破を仕掛けることができるアタッカーの方が今のインテルには必要と訴えている。そういった観点からすれば、個の力で局面をこじ開けることができるジェルビーニョは確かにパレデスよりも優先して獲得に向かうべき人材と言えるか。33歳となった今でも爆発的なスピードは健在で、彼が加入となればインテルの攻撃陣にアクセントを加える存在となる可能性は低くないだろう。

パレデス獲得の噂が加速する今冬移籍市場のインテルだが、彼らが真っ先に確保すべきはパルマの爆速FWか。まずは前線の整備を完了させるべし。クラブOBからはそんな声が上がっているが、はたして。

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