マンCの逆襲劇を支える男たち 反攻への鍵となる“2人”のDF

今季、守備陣にはカンセロ、ストーンズなどが台頭した photo/Getty Images

チームメイトも高評価

2020-21シーズンのマンチェスター・シティは序盤戦にこそ少し躓いたものの、次第に調子を上げてきた。第10節までは二桁順位に甘んじることとなっていたものの、それ以降は無敗進行で徐々に勝ち点を積み上げ現在5位。まだまだ気の抜けない状況は続いているが、首位も狙える位置に戻ってきた頃は大きな進歩と言えるだろう。

そんなマンCの逆襲劇を支えるのが、昨季までなかなか本領を発揮できていたなかった選手の躍動だ。なかでも、特に目を見張る成長を見せているのがセンターバックのジョン・ストーンズ。加入後しばらくはその期待を裏切る不安定なパフォーマンスに終始していた同選手だが、今季は第10節から定位置を掴みリーグ戦5試合でチームのクリーンシート達成に寄与。今では押しも押されもせぬマンC守備陣の要となっている。

ストーンズのほか、サイドバックとして存在感を放っているジョアン・カンセロの活躍も見逃せない。ユヴェントスからの加入初年度となった昨季はリーグ戦17試合の出場にとどまったポルトガル代表DFも、今季は左右のサイドバックを起用にこなし今ではマンCの重要な戦力に。タイミングを心得たインナーラップや巧みなポジショニングを駆使して、守備だけでなく攻撃面でもチームにアクセントを加える存在となった。

そんな今季一気に評価を高めてきた2人の躍動を、チームメイトも大いに評価しているようだ。MFイルカイ・ギュンドアンはクラブ公式サイトに対して、ストーンズとカンセロの復調について次のように語っている。

「ジョアンとジョンはどちらも素晴らしいシーズンを過ごしているね。特にジョアンはいつでも準備ができているんだ。彼は右サイドバックが本職だけど、左サイドでも遜色ないクオリティでプレイすることができている。左にいても、彼は特別なものをチームにもたらしてくれるんだ。ディフェンス面での成長は著しいね。昨季は怪我で少し苦しんだけど、ジョアンは素晴らしい人格者でもあるからここまで上手くやれたんだと思う。ジョンも含めて2人は感謝しているよ。これからも彼らがチームを助けてくれるはずさ」

昨季まではイマイチ評価の上がってこなかったストーンズとカンセロ。しかし、今後は彼らがマンCを引っ張る存在となっていくのだろうか。今季ペップ・シティで急激に評価を回復している2人の躍動には今後も注目だ。

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