[週末の注目試合]約3年ぶり首位のマンUはリヴァプールとの頂上決戦へ セリエAでも大一番が
マンUの攻撃を牽引しているB・フェルナンデス。リヴァプールとの大一番でも光り輝くのか photo/Getty Images
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リヴァプール×マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ第19節)
1月17日(日)25︰30 キックオフ
約3年ぶりにプレミアリーグの首位に立ったマンチェスター・ユナイテッドは、勝ち点差“3”で同リーグ2位につけているリヴァプールと顔合わせ。マンUの攻撃のキーマンは縦横無尽に敵陣バイタルエリアを駆け巡り、遅攻の起点となるMFブルーノ・フェルナンデスと、強靭な肉体を活かしたポストプレイが持ち味のFWエディンソン・カバーニ。ハリー・マグワイアとエリック・バイリーの両センターバックを中心にリヴァプールの猛攻を凌ぎ、トップ下のフェルナンデスや最前線のカバーニに効果的なボールを供給できるかが、勝敗の分かれ目となりそうだ。
一方、直近のプレミアリーグ2試合で得点がないリヴァプールは、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ、モハメド・サラーの快足3トップを起点とするハイプレスと、十八番のショートカウンターで試合の主導権を握りたいところ。マンUの最終ラインからのビルドアップを、どれほど食い止めることができるか。ハイレベルな攻防必至のこの大一番は必見だ。
バーディとの連係が良好なマディソン photo/Getty Images
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レスター×サウサンプトン(プレミアリーグ第19節)
1月16日(土)29︰00 キックオフ
今季のプレミアリーグのトップ4争いをかき乱しているチーム同士の対戦。同リーグ17試合消化時点で4位につけているレスターのストロングポイントは、最前線のジェイミー・バーディとトップ下のジェイムズ・マディソンによるホットラインを活かした攻め。今月3日に行われたニューカッスル戦(リーグ第17節)でも、敵陣左サイドでバーディがボールをキープし、ペナルティエリア内にいたマディソンへラストパスを送って先制点を演出するという場面があった。
直近のプレミアリーグ3試合連続無失点のサウサンプトン(現7位)としては、自陣バイタルエリアのスペースを消し、このホットラインを寸断したいところだろう。ヤン・べドナレクとジャック・スティーブンスの両センターバックを起点としたラインコントロールの成否と、ボール奪取力が高いボランチのイブラヒマ・ディアロの出来がサウサンプトンの命運を握りそうだ。
直近のリーグ戦2試合勝利なしのインテル。安定感に欠ける守備を修正できるか photo/Getty Images
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インテル×ユヴェントス(セリエA第18節)
1月17日(日)28︰45 キックオフ
今季のセリエA17試合消化時点で2位のインテル(勝ち点37)と、16試合消化時点で4位のユヴェントス(勝ち点33)による上位対決。現在首位のミラン(勝ち点40)を追走するためにも、両チームにとって負けられない一戦だ。
直近のリーグ戦2試合勝ちなしのインテルの不安材料は、やや安定感に欠ける守備。2-2の引き分けに終わった前節のローマ戦では、前半16分に相手のカウンターを浴びて失点。MFニコロ・バレッラが敵陣でボールを失った際のチーム全体の攻守の切り替えが遅かったほか、最終ラインの面々も自陣のスペースを漫然と埋めただけでボールホルダーに寄せきれず。ローマのパスワークに翻弄され、MFロレンツォ・ペッレグリーニに容易にミドルシュートを放たれたことが失点に繋がった。
[5-3-2]を基本布陣としているインテルにとって、ローマ戦で埋めきれなかった3セントラルMFの両脇のスペースは泣き所と言える。アンカーのマルセロ・ブロゾビッチ、そしてインサイドMFのアルトゥーロ・ビダルとバレッラ(3セントラルMF)が守備時にマメにスライドし、中盤のスペースを埋められるか。この点がユヴェントス戦の勝敗に大きく影響しそうだ。
対するユヴェントス陣営が注力すべきは、最終ラインのレオナルド・ボヌッチ、及びボランチのアルトゥール・メロやロドリゴ・ベンタンクールらを経由するパスワークで、相手の2トップ(ラウタロ・マルティネス、ロメル・ルカク)を起点とするハイプレスをいなすこと。アンドレア・ピルロ監督の指導のもとで磨き上げてきた自陣後方からのビルドアップが、プレッシング強度の高いインテルを相手にどこまで通用するだろうか。セリエAの優勝争いの行方を左右しそうなこのビッグマッチから、目が離せない。