ミラン復帰を夢見る“ブラジルの神童” イブラと「素晴らしいコンビになれる」

かつてミランで活躍したパト。現在はフリーとなっている photo/Getty Images

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イタリア復帰が噂されるパト

かつて“神童”とまで呼ばれた元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトには、大きな野望があるようだ。

これまでACミランやチェルシー、ビジャレアルといった欧州の名門クラブでプレイしてきた現在31歳のパト。2007年から2013年まで過ごしたミラン時代の前半は、セリエA年間最優秀選手やゴールデンボーイ(いずれも2009年)に輝いたほか、スクデット獲得(2010-11)にも貢献した。若くして脚光を浴びたが、ミラン時代の後半はたび重なる怪我に悩まされて思うようなパフォーマンスを披露することができず。ミラン退団後もなかなか結果を残せない時期が続き、徐々に輝きは失われ、さまざまなクラブを転々とすることに。中国でのプレイを経て2019年に母国ブラジルへ帰国し、サンパウロでプレイしていたが、昨年8月に所属クラブとの契約を解消して現在は未所属となっている。

未だに所属先が決まっていないパトだが、イタリアへの復帰を模索していることが、伊メディアによって以前取り上げられていた。そんな中、伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューに応じた同選手。理想はやはり愛するミラン復帰のようだ。
「イタリアには、僕に興味を持ってくれているクラブがあるようだと聞いている。もう31歳だし、大金が入るような契約ではなく、好ましいプロジェクトを探しているんだ。これだけはハッキリさせておきたい。もしお金が欲しいのならば、中国にとどまっていただろうしね」

「(ミランに懐かしさを感じるかって?) ミランでは150試合に出場して63ゴールにスクデット、スーペル・コッパを獲得した。僕の心の中には、ミランに戻る夢があるよ。(イブラの控えはどうかって?)いいね。問題あるかい? 監督を説得するためには、2〜3試合あれば十分だしね。まぁ、ここでは彼と一緒にプレイできるかもしれないということにしておこう。僕たちは素晴らしいコンビになれると思うんだけどな(笑)。彼ら刺激を受けているし、39歳のイブラができるのなら、31歳の僕にもできるはずだ。必要なのは彼のような意志だと思う」

かつてはミラノへの復帰の噂もあったパトだが、近年はなかなか結果を残すことができず、現在セリエAの首位に立っているミランへ加入するのは非常に厳しいだろう。ただ、彼はまだ31歳だ。噂されているイタリアへの復帰が実現し、そこで結果を残せば、再び愛する“赤と黒”のユニフォームを身に纏う日が来るかもしれない。

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