負傷者続出の守備陣より深刻か リヴァプールの強力3トップが機能しない

リヴァプールの選手が放つシュートが枠を捉えるシーンは、以前と比べて明らかに減っている photo/Getty Images

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直近のリーグ戦4試合でわずか1得点

2020-21シーズン、相次ぐ主力センターバックの負傷離脱に苦しむリヴァプール。ここまでなんとかプレミアリーグで3位に食らいついているものの、今季の彼らは何かと最終ラインのチョイスでは苦労を強いられることとなっている。

そのなかで若いナサニエル・フィリップスやリース・ウィリアムズの台頭は明るい材料だったものの、彼らが継続的な起用に耐えうるだけの能力を示しているとはまだ言い難い。現地時間17日に行われたマンチェスター・ユナイテッドとの首位攻防戦でも、本来MFのファビーニョとジョーダン・ヘンダーソンが最終ラインに起用されている。このポジションの整備は急務と言えるだろう。

しかし、その一方で攻撃陣にも悩みは尽きない。昨季まで各方面からあれほど高い評価を受けていたリヴァプールの強力ユニットは、一体どうしてしまったのだろうか。第15節のウェストブロム戦からこのマンU戦までで、同クラブが記録したリーグ戦得点数はわずかに「1」。守備陣のやりくりが議題に上がることも多くなっているが、その裏では深刻な得点力不足に喘ぐこととなっている。
実際、この4試合でリヴァプールが記録した枠内シュート数はたったの10本。総シュート数62本のうち、実に16.1%しか枠内に飛んでいないのだ。相手チームに研究されているということもあるが、ここまで数字が落ち込んでいるのは明らかにおかしい。そんな古巣攻撃陣の不調を、クラブOBのジャイミー・キャラガー氏も相当に心配しているようだ。昨季まであれほど得点を積み重ねていた強力3トップの影響力が低下し始めていると、キャラガー氏は英『Sky Sports』にて次のように語っている。

「攻撃陣の不調は大きな問題だ。リヴァプールの周囲では誰がセンターバックを務めるべきかについて議論されているが、明らかにおかしいのはアタッカーの方だね。ファビーニョとヘンダーソンはうまくやっていると思うよ。我々を失望させているのはフロント3の方だ。そのせいで、今日の試合もこれまでと同じような結果になってしまった」

現在のリヴァプールにおいて問題視されるべきは、メンバーが入れ替わっている守備陣よりも、昨季と同じユニットで得点力が低下している攻撃陣の方か。サッカーはゴールを奪えなければ勝てない。それだけに一刻も早いアタッカー陣の復調を願いたいところだが、はたして。

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