イングランドか、ガーナか プレミアで輝く新星WBを悩ませる“代表選択”

今季ブライトンで印象的なパフォーマンスを披露しているランプティ photo/Getty Images

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「状況をよく見極める必要がある」

2020-21シーズン、イングランドにまた将来有望な若手ウイングバックが現れた。その名はタリク・ランプティ。今季開幕前にチェルシーからブライトンへと向かった20歳だ。同選手はブライトンへの移籍以降メキメキと頭角を現し、その成長速度は飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

そんなランプティは、近いうちにイングランド代表へ初選出されるのか。近年はリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドを筆頭に、マンチェスター・ユナイテッドのアーロン・ワン・ビサカ、チェルシーのリース・ジェイムズといった若手実力派SBが台頭している同代表だが、ランプティも決して見逃せない存在であるのは間違いない。現在の調子を維持することさえできれば、そう遠くないうちにガレス・サウスゲイト監督から声がかかることだろう。

しかし、そんなランプティを自国の代表に引き入れようとしているのは、なにもイングランドだけではない。現地複数メディアによると、彼がルーツを持つガーナ代表も近々この20歳の自国代表選出を目論んでいるとされる。現在まではイングランドの世代別代表に名を連ねてきたランプティだが、はたして彼は将来的にどちらの代表チームを選ぶのか。これについて、本人は英『talkSPORT』へ次のように語っている。
「状況をよく見極める必要がある。今はU-21イングランド代表の選手としてプレイしているけどね。今はブライトンでのプレイに集中しているよ。各ゲームごとに改善し、できるだけ成長できるようにと必死だよ。それが代表チームの選出にもつながってくる。このまま注目され続ければ、いずれかの代表からは声がかかるだろうね。何が起こるか見てみようじゃないか」

現状ではイングランド、ガーナどちらの代表入りも可能性があり、ランプティもまだどちらの代表でプレイするかについては決めかねているようだ。生まれ育ったイングランドのナショナルチームも魅力的だが、ガーナ代表もW杯の常連国。加えて、イングランドでは同世代の優秀な右SBたちとポジションを争わなければならない。

一方ガーナ代表では、右サイドバックのポジションには絶対的な存在がいない。リーグ・アンのメスでプレイする本職センターバックのジョン・ボイェ、もしくは国内リーグでプレイする若手のクリストファー・ネッテイあたりが起用されるが、ランプティの実力をもってすれば、ここに割り込んでいくことは十分に可能だ。こうしてみれば、確かにランプティがわざわざイングランドでプレイするメリットはそこまでないといえるか。

若く、優秀な選手を悩ます代表チームのチョイス。はたして今後、最終的にランプティはどちらの国を選ぶこととなるのだろうか。この先、20歳の選択には要注目だ。

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