プレミアの変化も関係している? ベイルの調子が上がらない原因は

昨夏トッテナムに復帰するも、なかなか調子の上がらないベイル photo/Getty Images

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自身のコンディション以外にも理由はある

時間をかければ、このレフティーは次第にチームへ馴染んでくるはず。序盤戦、多くのファンはそう信じていたはずだが、シーズン折り返し地点を迎えても今季トッテナムに帰還した男の調子はイマイチ上がってこない。その男とは、ウェールズ代表FWガレス・ベイルだ。

そろそろ真価を発揮してほしい。そう思っている人は多いことだろう。トッテナムに復帰してからここまで、ベイルは公式戦出場12試合でたったの3ゴール。悲願のリーグ制覇に向けた最後のピースとして期待されていた男の成績として、これは間違いなく物足りない。

そんな、慣れ親しんだプレミアリーグでも復活を遂げることができていないベイル。では一体なぜ、彼は自身が思うようなプレイを披露することができていないのか。その謎の答えは、レアル時代の同僚であるアーセナルMFダニ・セバージョスが残した発言の中にあるかもしれない。
「ベイルが以前いた7年前と今で、プレミアリーグは大きく変わっている。たとえば、トーマス・パルティやファビーニョもここが非常にフィジカル重視のリーグだということは分かっていたはずだけど、それでも順応するには多少の時間を要した。個人的に、今のプレミアはみんなが想像する2倍はフィジカル強度の高いリーグだと思う。すぐに適応するのはどんな選手でも難しいと思う。おそらく、ベイルは今まさにそれを体感しているんだろうね」(スペイン『EFE』より)

プレミアの強度自体が7年前とは比べ物にならないほど上がっており、これこそベイルが調子を取り戻せない最大の要因だとセバージョス。ベイル自身が怪我がちということもあるが、リーグの環境自体もトッテナムのレフティーには向かい風となっているか。

以前よりボールタッチの巧さや身体の使い方に円熟味が増した印象のあるベイルではあるものの、やはり武闘派が多いプレミアでアタッカーとして影響力を再び発揮するには純粋なフィジカルの強度が必要ということなのだろう。当たり負けしない身体の強さ、そして一瞬で相手を遠ざけるスピード。たしかに、こういった能力が今のベイルにあるかと言われれば微妙なところ。今でもその部分に関して局地的な強さを垣間見せることはあるが、それを長い時間のプレイでどこまで発揮できるかは未知数な部分が多い。

自身のコンディションが上がらないことも心配だが、変化したプレミアの環境にも適応していかなければならないベイル。障害は少なくないが、果たしてこのレフティーは再びかつての輝きを取り戻すことができるのだろうか。悩める男の復活をファンは今か今かと待ちわびている。

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