ベンゼマ、ジルーにも負けない仏のベテランFW 今も暴れる“35歳”の実力者

ティグレスでプレイするジニャック photo/Getty Images

フランス代表でもプレイしてきたセンターフォワード

レアル・マドリード所属FWカリム・ベンゼマ、チェルシー所属FWオリヴィエ・ジルーは、2010年代のフランスサッカー界を引っ張ってきたセンターフォワードだ。ベンゼマは代表に招集されなくなったが、33歳になった今もトップクラスのパフォーマンスを維持している。34歳のジルーと合わせ、やはりこの2人は特別なセンターフォワードだ。

しかし、もう1人この世代で忘れてはならないストライカーがいる。2人と代表で共闘したこともある35歳のFWアンドレ・ピエール・ジニャックだ。

ベンゼマとジルーに比べると、ジニャックのキャリアは少々地味だ。欧州5大リーグでは母国フランスのリーグ・アンでしかプレイ経験がなく、2015年にはメキシコのティグレスへ移籍。あまりビッグクラブと縁がある選手ではない。

それでも得点力は高い。ティグレスへ移籍してからは毎シーズン二桁得点を達成しており、通算244試合に出場して144得点と圧巻の働きを見せている。35歳になった今も大きな衰えはなく、今季もリーグ戦では21試合で14得点と活躍。CONCACAFチャンピオンズリーグの方でも6試合で6得点を奪い、優勝に貢献。チームをクラブワールドカップの舞台へと導いた。

年齢的な衰えはあるだろうが、それでもジニャックは2015-16シーズンにティグレスでリーグ戦28得点、続く2016-17シーズンも25得点、昨季も20得点を記録するなど、おそらくベンゼマやジルーと同様に今でも欧州5大リーグで活躍できるはず。ビッグクラブで見てみたかった選手でもあり、ベンゼマとジルーに次ぐフランスの第3FWとして能力の高い選手だ。

フランス代表で活躍した期間は長くなかったが、ジニャックもベンゼマやジルーと同じく驚異のベテランとして称賛されるべきセンターフォワードだろう。

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