マンチェスター・ユナイテッドはこのままリーグ制覇を狙えるだろうか。リヴァプールが躓いていることもあり、マンUにもチャンスはある。
前半戦のチームを引っ張ったのはMFブルーノ・フェルナンデスで、同選手が好調を維持することが優勝へのカギなのは間違いない。しかし、もう1人カギを握る選手がいる。ブルーノ・フェルナンデスとともに中盤から攻撃を引っ張ってほしいMFポール・ポグバだ。
ポグバは前半戦こそペースが上がらなかったが、2021年に入ってからは勢いに乗っている。1日のアストン・ヴィラ戦で1アシスト、続くバーンリー戦で1得点、20日のフラム戦でも1得点を挙げた。問題はこのペースを維持出来るかどうか。
冬に入ってからポグバがペースを上げるのはこれが初めてではない。プレミアリーグで13得点を挙げた2018-19シーズンも、冬に入ったあたりから急激にペースが上がっている。
当時は第18節まで3得点しか奪えていなかったが、12月22日のカーディフ戦で2アシスト、続くハダースフィールド戦、ボーンマス戦で2得点ずつ、年が明けた1月13日のトッテナム戦で1アシスト、19日のブライトン戦、続くバーンリー戦で1得点ずつ、2月3日のレスター・シティ戦で1アシスト、続くフラム戦で2得点と、冬場に入って一気にペースアップしたのだ。ただ、そこから得点ペースがピタリと止まり、4月13日のウェストハム戦まで得点を奪えなかったのは残念だった。今季はこうした波を減らしたいところ。
2016-17シーズンも第15節まで2得点しか奪えていなかったが、12月のクリスタル・パレス戦で1得点1アシスト、サンダーランド戦で1アシスト、ミドルズブラ戦で1得点と冬場にペースアップ。ただ、このシーズンもそこでピタリと得点とアシストが止まってしまった。
ユヴェントスでプレイしていた2015-16シーズンも、第16節までは2得点止まりだった。それが12月に入ってからカルピ戦で1得点、年が明けた1月6日のヴェローナ戦で1アシスト、続くサンプドリア戦で1得点、ローマ戦で1アシスト、続くキエーヴォ戦で1得点1アシストと、なぜか冬場にペースが上がっている。
その前の2014-15シーズンも1月11日のナポリ戦から3試合連続得点を記録するなど、ポグバはややスロースタートなところがあるのだろう。この冬場の輝きはまさにワールドクラスで、これを維持出来ればポグバは誰もが認める世界トップレベルのMFとなれる。
今季はこの波を維持出来るのか。マンUの優勝に大きく影響するはずで、この勢いを何とか続けてほしいところだ。