リベリ、カストロヴィッリもいるのに“12位” 勝てないタレント集団の不思議

カストロヴィッリは現イタリアサッカー界屈指のテクニシャン photo/Getty Images

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興味深いタレントは揃っているが……

魅力的なタレントは揃っているのだが、思うように結果が出ない。現在セリエAで12位に沈んでいるフィオレンティーナは少々もったいないチームだ。

戦力はなかなか豪華だ。昨夏にバイエルンを退団したFWフランク・リベリ、ミランで活躍してきたMFジャコモ・ボナベントゥーラ、ユヴェントスなどで活躍してきたウルグアイのベテランDFマルティン・カセレス、イタリア代表にも召集されている28歳のDFクリスティアン・ビラーギ、経験豊富なMFボルハ・バレロなど、ベテランの実力者も多い。

さらにビッグクラブへのステップアップを狙える若手も揃っている。リーグ戦でチーム最多となる7得点を挙げている20歳のセルビア人FWドゥシャン・ヴラホビッチ、195cmものサイズを誇るセルビア代表DFニコラ・ミレンコビッチ(23)、MFながら昨季リーグで2番目に多い93回ものドリブルを成功させたテクニシャンのイタリア代表MFガエターノ・カストロヴィッリ(23)、身体能力の高いコートジボワール代表FWクリスティアン・クアメ(23)も興味深い選手だ。

ビッグクラブも目をつけるミレンコビッチ photo/Getty Images

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後半戦の巻き返しなるか

ところが、これだけの戦力を備えながら結果に繋がらない。ここまでリーグ戦19試合を消化して5勝6分8敗。今月16日にはナポリに0-6の大差で敗れるなど、思うように順位が上がってこないのだ。

攻撃面もタレントは魅力的だが、20得点しか挙げることが出来ていない。これは最下位に沈むクロトーネより少ない数字だ。1試合平均シュート数もリーグで15番目となる10.7本と物足りない。守備の方も1試合平均インターセプト数がリーグ16番目の10.2本、1試合平均タックル数はワースト2位の13.2回。ボール奪取から上手く攻撃へ繋げられていない印象だ。

興味深いタレントでは、他にもチームで2番目に多い1試合平均55.3本のパスを通す24歳のモロッコ代表MFソフィアン・アムラバト、2019年のコパ・アメリカで日本代表を苦しめたチリ代表MFエリック・プルガル(27)もいる。彼らはトップクラブでプレイ出来るだけの実力者だ。

このまま結果を出せなければ、フィオレンティーナからのステップアップを考える選手も出てくるだろう。特にミレンコビッチとカストロヴィッリはビッグクラブで見てみたいタレントだ。

戦力と順位が合っていない印象だが、フィオレンティーナはここから巻き返せるのか。少なくともトップ10には入ってほしいチームだ。

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