なぜデ・ブライネはチェルシーで失敗した? 元同僚が考える“理由”とは

過去にチェルシーでプレイするも、主力に定着することは叶わなかったデ・ブライネ photo/Getty Images

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「良いプレイは見せていた」

今では誰もが憧れるスーパースターとなった男だが、一体なぜ彼が初めてプレミアリーグに挑戦した際は失敗に終わってしまったのか。現在でこそマンチェスター・シティに欠かせぬ存在となっているベルギー・代表MFケビン・デ・ブライネだが、2013-14シーズン当時に所属していたチェルシーでの出場は限られたものだった。

実質半年間のみの在籍ではあるものの、リーグ戦での出場がたった3試合というのはほぼ構想外と言っていい。実際、当時チームを指揮していたジョゼ・モウリーニョ監督(現トッテナム)から「君はMFの中で6番手」と宣告されたことを過去に本人が明かしている。その後移籍したヴォルフスブルクを経て、マンチェスター・シティでの成功を掴むことになるのだが、このチェルシー時代はデ・ブライネにとって苦い思い出となっていることだろう。

では、そんなデ・ブライネのチェルシー挑戦はなぜ失敗に終わってしまったのか。かつてブルーズで同僚だった元ブラジル代表MFオスカル(現.上海上港)は、その理由について自身の見解をブラジル『Yellow and Green Football』へ次のように語っている。
「チェルシー時代、デ・ブライネは僕を積極的にサポートしてくれたよ。アザール、デ・ブライネ、そして僕がユニットを組んだ時の中盤は非常にうまくいっていた。だけど、デ・ブライネには極端にチャンスが少なかったね。良いプレイは見せていた。だけど、その後彼は怪我をしてしまってね。当時チェルシーの中盤には多くの選択肢があったから、そういった一貫性のなさで彼はチームにうまくハマらなかったんだと思うよ」

実力はありながらも、怪我でチャンスをフイにすることがあったため、モウリーニョ監督は戦力としてデ・ブライネをカウントすることが難しかったのではないかとオスカル。辛辣な物言いや強烈なエピソードが多い同監督だが、たしかに怪我がちな選手を主力に組み込むことのリスクは高いか。加えて、当時のデ・ブライネはまだ実績に乏しい22歳の若手。モウリーニョ監督の気持ちもわからないではないと言える。

秘めたポテンシャルはあるが、負傷のタイミングなどによってチェルシーでの成功を掴むことができなかったデ・ブライネ。彼の例を見てみても、ブレイクするかしないかというのは本当に周囲の環境次第なのだろう。トップレベルの舞台で大活躍を披露するには、巡り合わせや運も重要な要素となってくる。

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