期待の若手から“絶対的存在”へ ペップ・シティで覚醒した20歳の宝石

今季マンCで素晴らしいパフォーマンスを披露しているフォデン photo/Getty Images

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決定力に磨きをかけたヤングスター

期待の若手から一気にシチズンズの攻撃を引っ張る主力選手へ。2020-21シーズン、マンチェスター・シティで新たな“チームの柱”となりつつある若者がいる。イングランド代表MFフィル・フォデン(20)だ。

元スペイン代表MFダビド・シルバの退団以降、マンCで次第に重要な存在となってきたフォデン。ドルトムントでいち早く結果を出した同世代のFWジェイドン・サンチョには少し後れを取ったが、彼もいよいよクラブと代表の双方で頼れる存在になってきた。

そんなフォデンの成長が最もわかりやすく見て取れるのは、ゴールに絡む頻度だ。昨季リーグ戦23試合に出場して5ゴール2アシストを記録した同選手。これでも20歳そこそこの若者が残した成績としては十分なものだったが、今季の彼はここまでリーグ戦17試合の出場で5ゴール3アシストと、昨季を上回る勢いで得点に絡んでいる。そのペースは1試合平均に換算すると0.47点。昨季が0.30点だったことを考えれば、2020-21シーズンのフォデンがよりゴール前で決定的な存在となっていることは見て取れるだろう。
そして現地時間7日に行われたリヴァプールとの大一番でも、フォデンは今季のマンCにとって重要な存在であることを示してみせた。この試合にフル出場した同選手は、90分を通して味方にチャンスを提供しつつ、自らもしっかりと主役になる出色のパフォーマンスを披露。1ゴール1アシストの大活躍でチームの4-1での勝利に貢献し、データサイト『WhoScored.com』が選ぶマン・オブ・ザ・マッチにも選出されることに。“期待の若手”と呼ばれる時期はもう過ぎ、彼は完全にマンCの“主力選手”となった。このリヴァプール戦を見て、改めてフォデンに関してそんな思いを抱いたファンも多いはずだ。

「グアルディオラは“プロジェクト・フィル”を完了。この20歳はデ・ブライネやスターリング、エデルソンと同じくらいシティにとって重要な存在となった」(英『Daily Mirror』)

「イングランドの若手の中でも頭ひとつ抜けた存在。間違いなく最高クラスの才能を備えている」(グレアム・スーネス)

「人々は彼のことを“ストックポート・イニエスタ”や“ストックポート・ピルロ”と呼ぶが、その理由がわかるパフォーマンスだった」(マイカ・リチャーズ)

現地メディアや様々な有識者も、フォデンの成長ぶりにはこのような賛辞を送っている。まだ弱冠20歳の選手ではあるものの、その実力は申し分ないマンCのテクニシャン。はたして、フォデンはこれからチーム内でどこまでその影響力を高めてくるのだろうか。シチズンズの次世代を担う男の躍動からは、今後も目が離せない。

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