赤い悪魔が誇る超攻撃的MF 得点力で“ランパード超え”なるか

MFとしては驚異的な得点力を誇るB・フェルナンデス photo/Getty Images

早くも昨季MF最多のデ・ブライネに並ぶ13ゴール

今シーズンのプレミアリーグでここまで2位につけ、一時期は首位に立つなど好調なマンチェスター・ユナイテッド。そんなチームにおいて、ブルーノ・フェルナンデスは2020年冬の移籍市場でスポルティング・リスボンから加入して以来、絶対的な存在として赤い悪魔の攻撃を司っている。

このポルトガル代表MFは周りを輝かせることができるだけでなく、自ら試合を決める決定力とシュートの上手さも魅力だ。現地時間2月6日に行われたエヴァートンとの一戦では、前半終了間際に右サイドでアーロン・ワン・ビサカからボールを受けると、ワンフェイクを入れて右足でカーブをかける巧みなシュートテクニックでゴールを沈めた。

この得点で、同じく今節ゴールを決めたエヴァートンのドミニク・カルバート・ルーウィン、トッテナムのハリー・ケイン、ソン・フンミンと並んで今季のリーグ戦でのゴール数を「13」に伸ばしている。この数字はマンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネがマークした19-20シーズンのMF登録選手の最多得点と同じ。23節を終了した時点でB・フェルナンデスは昨季のデ・ブライネに並んでしまったのだ。

期待されるのが、フランク・ランパードがマークしたMFによるプレミアリーグのシーズン最多得点記録の更新だ。10季連続二桁得点をマークするなど得点力の高いMFだったチェルシーのレジェンドは、09-10シーズンに36試合に出場して22得点をマーク。これはプレミアリーグが20チームになった95-96シーズン以降では最も多い数字。近年この記録に迫ったMFは、13-14シーズンにマンCのリーグ制覇に貢献したヤヤ・トゥレ(35試合20ゴール)と、16-17シーズンにPFA年間ベストイレブンに選出されたトッテナムのデル・アリ(37試合18ゴール)の2人が挙げられる。

仮にフェルナンデスがこのペースで得点を続けた場合、最終節までに21ゴールを超える計算になる。怪我などで離脱せずシーズンを稼働できれば上記のランパードの記録に迫ることは十分可能であり、プレミアリーグ史上に残る点の取れるMFとして名を残す可能性は十分に残されている。

2020年には史上初となる年間4回の月間最優秀選手を受賞するなどセンセーショナルな活躍を続けるポルトガル代表MFだが、プレミアリーグが誇る“レジェンド”ランパードに迫れるのか注目したい。

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