5年前とは違う“欧州最強”クラスのタレント力 連覇狙うポルトガルの力

エースのC・ロナウドに衰えなし photo/Getty Images

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EURO2020でも主役となれる

EURO2016をポルトガル代表が制した時、サッカーファンの中には幸運が重なったと考えた人も少なくなかったはず。当時のポルトガルもタレントは揃っていたが、グループステージを3位で通過するなど、やや不安定なところがあった。圧倒的な力を披露しての優勝ではない。

しかし、連覇を狙う今夏のEURO2020では状況が違う。タレント力は5年前を上回っており、今のポルトガルはあらゆるゲームを支配できる恐怖の集団となりつつある。

大きいのは、欧州主要リーグで主力選手たちが結果を残していることだ。若返りが進んでいなかったセンターバックでも、23歳のルベン・ディアスがマンチェスター・シティで大ブレイク。今やポルトガルの守備統率を任せていいレベルの選手へ成長した。
相棒が誰になるかは気になるところだが、ベテランのぺぺとジョゼ・フォンテもまだ奮闘している。若手&ベテランコンビでまずまず安定した守備を構築できるだろう。

サイドバックでは攻撃力に定評のあるドルトムントのラファエル・ゲレイロと、マンC所属のジョアン・カンセロがいる。右サイドバックではレスターのリカルド・ペレイラも実力が高く、サイドバックから攻撃にアクセントをつけていくことが可能だ。

守備的MFではパリ・サンジェルマンにステップアップを果たしたダニーロ・ペレイラ、5年前の優勝にも貢献したレアル・ベティス所属のウィリアム・カルバーリョがいる。両者ともフィジカルが強く、ダニーロはセンターバックもこなせる選手だ。中盤の守備力も悪くない。5年前にブレイクしたリール所属MFレナト・サンチェスが復調しつつあるのもポジティブな要素か。

マンUで暴れるB・フェルナンデス photo/Getty Images

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タレント力は5年前より上

そして何と言っても攻撃面だ。ユヴェントス所属のクリスティアーノ・ロナウドは今季もセリエA得点王争いに顔を出しており、まだ大きな衰えは見られない。

攻撃的MFではマンチェスター・ユナイテッドでブルーノ・フェルナンデスが圧巻のパフォーマンスを見せており、現世界トップ5には入る攻撃的MFと言っていいだろう。

他にもフランクフルトでリーグ戦20試合18得点と爆発しているFWアンドレ・シウバ、徐々にアトレティコ・マドリードで良さを見せつつある21歳のFWジョアン・フェリックス、怪我で離脱するまでは見事なパフォーマンスを見せていたリヴァプールFWディオゴ・ジョタなど、実力の高いタレントが揃っている。ミランのFWラファエル・レオンも興味深いポテンシャルの持ち主だ。

5年前のEUROでは得点部分でロナウドに依存しているところもあったが、今はロナウド以外にも得点を奪える選手が揃っている。大会連覇を狙うことも十分に可能で、今回は圧倒的なタレント力で頂点を目指す。

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