中澤、闘莉王らをも超えるのか 冨安健洋が“日本史上最強DF”になる日

ボローニャで活躍する冨安 photo/Getty Images

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弱点少ない現代的なセンターバック

現代のセンターバックに求められるのは、パーフェクトな選手だ。対人能力はもちろん、足下の技術、スピード、リーダーシップなど、弱点なき選手が好まれる傾向にある。リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクはその理想形とも言えるだろう。

今の日本サッカー界でそうしたパーフェクトDFに近い存在になろうとしているのが、ボローニャで急激に評価を伸ばす冨安健洋だ。

冨安はセンターバックを本職としてきたが、ボローニャではサイドバックもこなせることを証明。守備だけでなく、攻撃面でも高い適応力を持っている。ドリブルでボールを運ぶこともでき、これまでの日本サッカー界が抱えてこなかった新時代のセンターバックと言えよう。
地上戦、空中戦の両方に強く、189cmのサイズがありながらスピード対応も上手い。リーダーシップの部分はあまり目立っているとは言えないが、弱点らしい弱点が見当たらないDFだ。

これまで日本サッカー界を支えてきた井原正巳、中澤佑二や田中マルクス闘莉王、現在も日本代表の最終ラインを統率するサンプドリア所属の吉田麻也らと比較しても、冨安は日本史上最強のDFになれるのではないか。

ビッグクラブにステップアップする日もそう遠くはないはずで、すでにセリエAで通用することは証明済みだ。ビッグクラブによる争奪戦が起きても不思議はない。

チャンピオンズリーグでも活躍し、ワールドカップでもベスト8以上に食い込むことが出来れば、誰もが冨安を日本史上最強のDFと認めるはず。それを狙えるだけの能力を備えており、今後のステップアップが楽しみだ。

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