今季クリーンシート達成率は“80%”超え 覚醒したペップ・シティの番人

今季評価を急上昇させているストーンズ photo/Getty Images

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磐石のマンCを支える守備職人

2020-21シーズン、マンチェスター・シティで一皮剥けたパフォーマンスを披露するDFジョン・ストーンズは、一体いつまで最終ラインで絶対的な存在感を放ち続けるのだろうか。飛躍のシーズンとなっている今季、26歳DFの勢いはとどまるところを知らない。

昨季まではどこか殻を破りきれていないイメージも強かったストーンズ。だが、今季の彼は一味違う。開幕からしばらくベンチを温める期間こそあったものの、プレミア第10節バーンリー戦から定位置を奪取。タイトな守備と鋭い読みを駆使した秀逸なパスカットを前面に押し出し、現在は新加入DFルベン・ディアスと共に守備陣を牽引する存在になっている。

そんな覚醒の兆しを見せる今季のストーンズに関して、驚異的なデータがある。それは同選手出場時のクリーンシート達成率だ。今季先発した公式戦22試合のうち、18試合でチームのクリーンシート達成に貢献している同選手。達成率は実に81.8%という鉄壁ぶりを披露している。加えて、彼が出場した試合でマンCが複数失点を喫したのは1回もないのだから驚きだ。
現地時間21日に行われた第25節でもアーセナルに苦しめられつつではあるが、1-0の勝利を手にしたマンC。この試合で勝利を収めることができたのも、ストーンズを中心とした守備に安定感があったからにほかならないはずだ。ゴール前最終局面での集中力は、凄まじいものがあったと言っていい。

完全にDFとして次の領域へと足を踏み入れた感のあるストーンズ。昨季までは随所に凡ミスも散見されたが、いよいよ彼はマンCがエヴァートンから獲得した際に費やした移籍金4750万ポンド(当時レートで約66億5000万円)の価値を証明しようとしている。そんな同選手に関しては、チームメイトのFWラヒーム・スターリングも次のように称賛の言葉を送る。

「今季僕らのセンターバックは素晴らしいね。特に成長が見えるのはジョンだ。彼は本当に良く自分の仕事を理解して、それを実行することができているよ。それは相方がアイメリック(・ラポルテ)の時も変わらないね。今季僕らがここまでポイントを積み上げることができているのは、間違いなく彼のおかげさ」(英『Daily Mirror』より)

開幕当初はラポルテ、エリック・ガルシア、ネイサン・アケらに次ぐCB“4番手”と考えられていたストーンズ。しかし、今ではその評価も過去のもの。2020-21シーズンに覚醒した守備職人が、ペップ・シティの最終ラインを支える大黒柱となっている。

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