クロース、シャビ、ピルロよりも上手い? 21世紀最強の“司令塔”はメッシなのか

ゲームメイカーとしても機能するメッシ photo/Getty Images

圧倒的なゲームビジョン

2006年以降のサッカー界で最強の司令塔は誰だろうか。

現在もマンチェスター・シティで活躍するケビン・デ・ブライネ、アーセナルやバルセロナで活躍したセスク・ファブレガス、バルセロナを支えたシャビ・エルナンデス、ミランやユヴェントスで活躍したアンドレア・ピルロらが代表的なところだろう。

しかし、先日IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が発表した『2006年以降の司令塔ランキング』で1位になったのは彼らではない。バルセロナのFWリオネル・メッシだ。

長らくクリスティアーノ・ロナウドと世界最高の選手の座を争ってきたメッシの凄いところは、ずば抜けたゲームビジョンにある。若い頃は右サイドから積極的に仕掛けるドリブラーとの印象が強かったが、ポジションを中央へ移していくと同時にゲームメイクへ参加する機会も増加。若い頃のスピードは失ったかもしれないが、中盤の深いポジションから巧みなロングボールでチャンスを演出していくことでチームに勝利をもたらし続けてきた。このゲームビジョンこそ、メッシが長く活躍出来ている理由の1つと言える。

シャビも21世紀を代表するゲームメイカーだが・ photo/Getty Images

ベテランになってからもメッシが活躍できる理由

ランキングを見てみると、10位ネイマール、9位エデン・アザール、8位アンドレア・ピルロ、7位メスト・エジル、6位トニ・クロース、5位ケビン・デ・ブライネ、4位ルカ・モドリッチ、3位シャビ、2位アンドレス・イニエスタ、そして1位がメッシとなっている。

アタッカーの選手も数名入っているため、このランキングにも賛否両論あるだろう。しかし、メッシが1位という結果に納得するサッカーファンは多いのではないか。クロースやシャビ、ピルロの方が司令塔らしい選手ではあるものの、メッシはそこに特大の得点力を加えたパーフェクトなゲームメイカーと言える。

メッシは今年の6月で34歳を迎え、派手なドリブルを期待するのは徐々に難しくなっていくだろう。それでも足下の技術が大きく衰えることはないはずで、まだまだ左足から繰り出すパスでチャンスを量産していくに違いない。ベテランの領域に突入した今からが司令塔メッシの本領発揮か。

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