トッテナムを救う救世主となるか ベイルが見せた完全復活への兆し

ついに本来の姿を取り戻しはじめたか photo/Getty Images

バーンリー戦で2ゴール1アシストの大活躍

現地時間2月28日に行われたプレミアリーグ第26節でバーンリー相手に勝利を収めたトッテナム。4-0での大勝劇で主人公となったのがFWガレス・ベイルである。

ハリー・ケイン、ソン・フンミン、ルーカス・モウラらとともに先発に名を連ねた背番号9は躍動する。前半開始間もない2分には左サイドからのソンのクロスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出し右足で合わせ先制点。15分には自軍でボールを受けたベイルが相手DFの裏へ抜け出したケインに左足でロングフィードを通し、これを受けたイングランド代表FWが右足で豪快にネットを揺らすゴールを決めリードを広げる。

さらに、31分にルーカス・モウラのゴールの起点にもなったベイルは後半も止まらない。55分に再びソンからのパスを受けたウェールズ代表FWが左足を振り抜くと、ボールは鮮やかにサイドネットへ決まりこの日2点目。70分に退きハットトリックこそならなかったものの、チームの全得点に絡む圧巻のパフォーマンスを見せた。

今季レアル・マドリードから7年振りにトッテナム復帰をはたしたものの、コンディション不良もありかつての姿を見せられずにいたベイル。移籍が決まった際はケイン、ソンとの3トップ形成に心踊らせる人々も多かっただろうが、レアル時代から続く悪循環から抜け出せずにいたベイルに対しては懐疑的な見方をされてきた。

しかし、そんな中でもベイルは徐々にコンディションを上げ、プレミアリーグでのプレーにも再び適応を見せ始めてきた。指揮官のジョゼ・モウリーニョもコンディションの良さに満足感を示している。ここまでケインとソンの個人能力に頼りがちだったトッテナムの前線に、ベイルの推進力や左足の驚異が加わることで強力なオプションが生まれ、攻撃に幅を持たせることにつながっている。

ここまで混戦を極めるプレミアリーグだけでなく、ヨーロッパリーグでの戦いやマンチェスター・シティとのリーグカップ決勝を残しているトッテナム。過密日程が続く中でベイルが完全復活の兆しを見せ始めたことは、チームにとって大きな収穫である。

バーンリー戦で復活の兆しを見せる活躍を披露し、スパーズ復帰に歓喜したサポーターの心をついに掴んだベイル。背番号9が再びプレミアリーグで躍動した姿を見せてくれるのか、期待は膨らむばかりだ。

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