“プレミア史上最強”のCBコンビへ 守備力だけではないマンCの番人たち

今季のマンCを象徴する存在となっているCBのディアス(左)とストーンズ(右) photo/Getty Images

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「コンビとしてはNo.1」

2020-21シーズン、マンチェスター・シティのサッカーが変わった。昨季までジョゼップ・グアルディオラ監督の下でポゼッションスタイルを見せていた同クラブだが、今季この指揮官はチーム戦術を現実的な戦い方に修正。これが功を奏し、現在マンCはプレミアリーグで首位に立つことに成功している。

そんな守備的となった今季のマンCでキーマンとなっているのは、間違いなく2人のセンターバックと言えるだろう。ポルトガル代表DFルベン・ディアス(23)とイングランド代表DFジョン・ストーンズ(26)だ。

今季開幕直後に加入してからというもの、優れたリーダーシップで最終ラインを統率するディアス。そして、そんなディアスと共にプレイすることで一気に殻を破った印象のあるストーンズ。2020-21シーズンの彼らはここまでスタメンとして16試合でコンビを組んでいるが、その間に喫した失点はわずか「3」。その守備は、今やプレミアリーグ最高の鉄壁ぶりを誇っていると言っていい。
しかし、ディアスとストーンズのコンビで注目すべきは、決してそのディフェンス面だけではない。相手ゴール前においても、貴重な得点源として機能しているのだ。今季ここまで彼らがリーグ戦で挙げた得点は「4」。失点数よりも得点数の方が多いという非常に面白い事態となっている。

現地時間27日に行われたプレミア第26節のウェストハム戦でも、この2人の攻撃力は存分に発揮された。この試合は彼ら両CBの得点によってマンCは2-1の勝利を収めたのだ。自陣だけでなく、敵陣ゴール前でも一際輝くディアスとストーンズ。今のマンCは名実ともに彼らのチームになっていると言っていいだろう。

「正直、シティの2CBには度肝を抜かれているよ。これまでにもプレミアにはフィルジル・ファン・ダイクやヴァンサン・コンパニ、トニー・アダムスといった素晴らしいDFがいた。だが、コンビとしてはディアスとストーンズのペアこそNo.1だと私は思う。リオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチのペアも素晴らしかったけど、個人的には攻撃面でも優れている彼らがベストだと思う」(英『talkSPORT』より)

今季マンCで暴れる黄金CBコンビには、かつてチェルシーなどで活躍したトニー・カスカリーノ氏もこの絶賛ぶり。かつてマンUの最終ラインを支えた“ファーディナンド&ビディッチ”との比較に関してはさまざまな意見が飛び交うかもしれないが、ディアスとストーンズが着々とその領域に近づいていることは確かだろう。

鉄壁の守備力と、セットプレイ時に相手の脅威となれるだけの攻撃センスを兼ね備えたペップ・シティの番人たち。はたして、ディアスとストーンズの黄金コンビは、今後どこまでその影響力を発揮し続けることができるのだろうか。これからも、この2人のDFが披露する活躍からは目が離せない。

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