ハーランドが来ればリヴァプールはどうなる 若き怪物FWがもたらす恩恵

リヴァプールが獲得に興味を抱いているとされるハーランド photo/Getty Images

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「必要な選手に投資は惜しまないでほしい」

今季怪我人が続出している影響もあり、なかなか光明を見出すことができていないリヴァプール。直近のリーグ戦5試合では1勝4敗と、現在の彼らは2019-20シーズンに圧巻の優勝を成し遂げたチームとは思えぬ姿を見せることとなってしまっている。現在は6位。このままでは来季チャンピオンズリーグ出場権を獲得できるかも怪しいところだ。

そんな苦しいシーズンを経験しただけに、リヴァプールは今夏移籍市場で積極補強に乗り出すのか。負傷者の続出による不慮の事態だったとはいえ、ユルゲン・クロップ監督の志向する強度の高いサッカーに怪我人はつきもの。かなり贅沢な話ではあるが、リヴァプールは来季同じ轍を踏まぬためにも“負傷者が出ても戦えるスカッド”を整えておきたいところと言える。

そのなかで補強の噂が浮上しているのは、ドルトムントに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドだ。これまではサポート型のロベルト・フィルミーノがCFのポジションに鎮座していたリヴァプールだが、今季思うように攻撃が機能しないなかで彼の得点力不足には一部から批判の声も上がった。一列下がってゲームメイクなどを行うことができる強みは捨てがたいものの、9番のポジションに入った選手が36試合で6ゴールという数字は確かに少々寂しいと言える。シチュエーションによっては点取り屋タイプの選手と使い分けたいだけに、リヴァプールが現時点で世界最高峰のストライカーと言えるハーランドを求めるのも納得できるだろう。
それ以外にも、ハーランドを獲得するメリットはある。彼をチームに迎え入れることができれば、今季鳴りを潜めているヤングスターも再び最高級の輝きを放つことになるかもしれない。そのヤングスターとは、右サイドバックを務めるトレント・アレクサンダー・アーノルドだ。今季はビルドアップの球出しを一手に担うことになった影響もあり、ボールロスト数が極端に増えている同選手。しかし、ロングボールを収める技術に長けた高身長のハーランドが前線にいることで、アバウトなパスでもボールを繋いでくれるという安心感が生まれるはず。得意のクロスでも、ボックス内で明確なターゲットマンとなれる彼さえいれば、アシスト数を昨季以上に伸ばすことも可能だろう。

「リヴァプールは夏に9番の選手を獲得しなければならない。私はハーランドをオススメするよ。ムバッペは高すぎるが、ハーランドならまだ獲得できると思う。それに、彼は空中戦が相当に得意だ。トレントとロボ(ロバートソン)がいつものようにクロスを上げ続ければ、彼らはシーズン20アシストを記録することも可能だろう。本当に別次元のストライカーだし、間違いなくトップターゲットにすべきだ。1億ポンドかかるかもしれないが、ファン・ダイクには7500万ポンドを費やした。必要な選手に投資は惜しまないでほしい」(英『Daily Mirror』より)

クラブOBであるホセ・エンリケも、古巣のハーランド獲得についてはこのように自身の意見を語っている。前線でターゲットとなれるストライカーは、どのチームにとっても欲しい人材。それはリヴァプールも例外ではないはずだ。はたして、悩める昨季王者は夏の移籍市場でどのように動いてくるのだろうか。フィルジル・ファン・ダイクやアリソン・ベッカーなど、これまでも勝負どころではきっちりとビッグディールを成立させてきた同クラブ。今夏も彼らが“勝負”に出るかには、大いに注目したいところだ。

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