名将を悩ませる“得点力不足” ハメス、リシャルリソンらいても物足りず

選手たちと握手するアンチェロッティ photo/Getty Images

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CL出場権獲得はなるか

ミラン、レアル・マドリード、パリ・サンジェルマンなど多くのビッグクラブで成功を収めてきたカルロ・アンチェロッティ 。

そんな名将が今目指しているのが、指揮するエヴァートンをチャンピオンズリーグの舞台へ導くことだ。過去に指揮したミランやチェルシーに比べるとエヴァートンの戦力は落ちるが、アンチェロッティ にとってエヴァートンでのチャンピオンズリーグ出場は大きな目標となっているのだろう。

今季は序盤から混戦が続き、リヴァプールやチェルシー、トッテナム、アーセナルなど強豪が躓いたため、トップ4争いは荒れている。エヴァートンにもチャンスはあるだろう。
現在は7位につけており、4位ウェストハムとは勝ち点差が2点しか離れていない。しかもエヴァートンの方が1試合消化が少なく、アンチェロッティ にとっては大きなチャンスだ。

しかし、気になることもある。思ったほど得点数が伸びてこないことだ。

今季は序盤から若いイングランド代表FWドミニク・カルバート・ルーウィンが大爆発し、ここまで13得点を挙げている。この想像を超えるブレイクは大きかったが、同選手に続く存在がいない。

開幕前にアンチェロッティがシーズンに30得点は奪うべきと発破をかけたブラジル代表FWリシャルリソンは、ここまでリーグ戦で5点しか奪えていない。レアルからやってきたMFハメス・ロドリゲスも同じく5点に留まっており、移籍当初に比べると注目される機会は減っている。

得点を奪う武器は限られており、カルバート・ルーウィンのブレイクが無ければ今季はかなり苦しい戦いになっていたはず。そのカルバート・ルーウィンも昨年12月からは3点しか奪えず、ややペースが落ちている。

現在の上位10クラブの中で、エヴァートンはワースト2位となる38得点に留まっている。これは9位アストン・ヴィラと同じ数字であり、トップ4入りを確実なものとするには少々寂しい数字と言える。

アンチェロッティはどう得点数を増やしていくのか。大量得点を望むのは難しいため、地味な戦いでも勝ち点を稼いでいく泥臭い戦いが求められそうだ。

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