アグエロの後釜はジェズス以外にもいる 前線の問題を解決する2人の成長株

大型ストライカーとして期待がかかるリアム・デラップ photo/Getty Images

即戦力獲得の噂が上がってきているが

2011年にアトレティコ・マドリードから移籍してきたセルヒオ・アグエロ。マンチェスター・シティ加入後は、9年連続で二桁得点を記録するなど圧倒的な記録を残している。だが今季は新型コロナウイルスの影響などで出場数は激減。リーグ戦のゴールは未だにゼロだ。そんなアグエロは来夏で契約満了となり、契約延長の話も出ていない。バルセロナへの移籍が報じられるなど来季はマンチェスター・シティの選手ではないのかもしれない。

そうなれば、マンチェスター・シティにおけるストライカーのポジションに一つ枠ができるかもしれない。現在はガブリエウ・ジェズスをスタメンとして、デ・ブライネのゼロトップなど策はあるが、長期的なものではないと思われる。そうなれば、新戦力の獲得は行われるだろう。マンチェスター・シティはドルトムントのアーリング・ハーランド、レアル・ソシエダのアレクサンデル・イサクをリストアップしていると英『Daily Mirror』が報じているが、今季はマンチェスター・シティの若手が熱い。すでにクラブに在籍する若手にも目を向けてみるべきだ。

一人目はシティのOBヴァンサン・コンパニが指揮を執るベルギー・アンデルレヒトにレンタル中のルーカス・ヌメチャだ。レンタルで多くのクラブを渡り歩き、今季の公式戦で15ゴールを挙げるなど得点力を発揮してブレイクを果たした。もちろん、この数字はチームトップだ。15ゴールのうち、7ゴールがPKでの得点とPKを得意としており、キッカーの定まらないマンチェスター・シティの問題が解決されるかもしれない。

二人目は今季トップチームでの出場を果たしたリアム・デラップだ。ダービー・カウンティでキャリアをスタートさせ、2019年にマンチェスター・シティに加入。今季はアンダー世代での試合ではあるが15ゴールをマークしている。186cmと長身だがプレイスタイルはその長身だけに頼らない。足元の技術があり、スペースのない場所でも相手を外してゴールを決めることができる。スピードも兼ね備えており、トップチームとして出場したカラバオ杯でのゴールは一瞬の加速から対峙する相手を置き去りにして得点を記録している。

この二人はどちらも身長が185cmを超えており、今までのマンチェスター・シティにはない高さという武器をも提供してくれる可能性を秘めている。即戦力を他から獲得するのもいいが、今一度、自チームに目を向けてみるのもいいかもしれない。

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