ミランの“魔法の時間”は終わりか 運命を分けた年明け後の4敗

連勝を重ねるインテル photo/Getty Images

安定感でインテルが一歩抜け出した

今季のセリエAは久々にミラノの両クラブが優勝争いをリードしてきたが、年明けから状況は変わってきた。

2021年のスタートダッシュに失敗した2位ミランに対し、首位インテルが年明けから一段ギアを上げてきたのだ。

インテルではロメル・ルカク、ラウタロ・マルティネスの2トップに注目が集まりがちだが、年明け以降大きいのは守備陣が安定していることだ。

アレッサンドロ・バストーニ、ミラン・シュクリニアル、ステファン・デ・フライの最終ラインがきっちりと仕事をこなしており、リーグ戦直近8試合では6度もクリーンシートを達成している。しかもそのうち1試合はミラン相手のもので、インテルは終盤へ向けて安定感が格段にアップした。

逆にミランは守備が問題に photo/Getty Images

負けにくかったチームが一気に4敗

一方でミランは昨年6月より続いていた魔法の時間が解けつつある。ステファノ・ピオリの下で昨季後半戦よりミランは猛チャージを掛け、その勢いが今季開幕からも続いていた。

そのペースが終盤まで続けば良かったが、年明けからペースダウンしてしまった。負けにくい集団だったはずが、年明けからは早くも4敗を喫している。

しかも内容が悪い。アタランタに0-3、スペツィアに0-2、インテルに0-3と、一方的にやられるケースが目につく。

3位ユヴェントスの巻き返しも考えられるが、ここへきてスクデット争いの手綱を握ったのはインテルだ。ルカク、ラウタロ、そして安定している守備陣と、完成してきたアントニオ・コンテのチームはスクデットにふさわしい集団となってきた。

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