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今季が正念場“2年で4ゴール”の杉本健勇 良さを生かす戦術とは|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう!

今季が正念場“2年で4ゴール”の杉本健勇 良さを生かす戦術とは

昨季ルヴァン杯仙台戦のミドルなど、カップ戦含めても移籍後6ゴールにとどまる杉本 photo/Getty Images

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今季は開幕から2戦連続スタメンフル出場

明治安田生命J1リーグの第2節が3月6日に行われ、浦和レッズはサガン鳥栖と対戦。鳥栖FW山下敬大に2得点を許してしまい、0-2で敗れる結果となった。これで開幕から1敗1分と、チームは出遅れる形となった。

この日、浦和の杉本健勇は最前線9番の位置で先発出場を果たした。浦和はボールを保持する鳥栖に対し、無理にボールを奪おうとせず、ディフェンスラインを低く設定してコンパクトな守備陣形を形成。縦パスには出足の早い守備陣が対応し、ボールを拾って前線の杉本に預ける。受けた杉本は前線でポストとなり、小泉佳穂がスペースにロングフィードを供給。すると、左右の汰木康也と田中達也が快速を活かして敵陣に攻め込む。鳥栖の攻撃を無力化しつつ、自分たちは優位に攻め入る、効果的な戦術だった。

前線で大きな体躯を生かして時間を作れる杉本は、前半の戦術の中心にあったと言える。また、近くでプレイする小泉の存在も大きい。得点こそ奪えなかったが、守備に追われるチームの縦パスを拾ってくれる選手は、非常にありがたい。
しかし後半になると杉本の良さは消えてしまう。浦和は後半、前半とは打って変わって前からのプレスを選択するのだが、これが裏目だったようだ。浦和のプレスは杉本も含め連動性がなく、簡単に剥がされてしまっていた。また、パートナーの小泉がプレスに奔走し疲弊。結果杉本が消えてしまった。前線からの守備のほかにも決定機逸、プレイエリアの狭さなど、克服しなければいけない課題は多いように思う。

浦和移籍後の2年間ではリーグ戦わずか4得点にとどまり、批判にさらされることも多い杉本。浦和での生活も今年で3年目と、そろそろ目に見える結果が欲しいところだ。セレッソ大阪時代にはシーズン22得点を記録したこともあるだけに、ストライカーとしての力は本物のはず。開幕ダッシュに失敗したチームの起爆剤になれるか、今後の彼の動向に注目が集まる。

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