ついに“眠れるマンU左SB”が目覚めた クロス本数、対人守備など劇的に向上

マンチェスターダービーで重要なゴールを挙げたショー(右) photo/Getty Images

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8シーズン目にしてルーク・ショー覚醒

プレミアリーグ第27節のマンチェスターダービーで、見事な勝利を挙げたマンチェスター・ユナイテッド。先制のPKを奪取したFWアントニー・マルシャル、それを落ち着いて沈めたMFブルーノ・フェルナンデス、冷静な守備でクリーンシートを達成したGKディーン・ヘンダーソンなど好パフォーマンスを見せた選手が多いが、決定的な2点目を挙げたDFルーク・ショーも忘れるわけにはいかない。

2014-15シーズンからマンUに加わったショーだが、そのキャリアは順風満帆とは言い難い。15-16シーズンにはCLのPSV戦で負傷した右足の複雑骨折が癒えず、のべ9カ月以上の長期離脱。17-18シーズンはアシュリー・ヤングにポジションを奪われ、リーグ戦わずか8試合の先発出場。ジョゼ・モウリーニョ監督の信頼を得ることができなかった。

ところが、ここにきてショーのパフォーマンスは劇的に改善を見せている。まず特筆すべきはクロスだ。ほぼスタメンで使われていた18-19シーズンは29試合で2,591分プレイし、36本のクロスを放った。しかし今季は24試合1,934分のプレイタイムですでに67本となっており、倍近い本数にまで伸びているのだ。
守備にも改善が見られる。同じく18-19シーズンのスタッツと比較すると、タックル成功数がシーズン通して45回だったのに対して、今季はすでに50回。興味深いのはドリブルに対するタックルの成功数で、18-19シーズンは12回、33.3%の成功率だった。しかし今季はすでに20回成功させており、58.8%の成功率にまで上昇している。いかに対人守備が向上したのかがわかるデータだ。

ルイ・ファン・ハールの時代から継続的に使われていたものの、絶対的な存在にはなりきれていなかったショー。しかし今や、マンUの左サイドは彼なくしては成立しない(データは『FBref.com』より)。

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