リヴァプールにジェラード帰還はあるか 大不振の裏でレジェンドが快挙 

現在レンジャーズで指揮をとるジェラード photo/Getty Images

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レンジャーズを10シーズンぶりの優勝に導く

今季のプレミアリーグの大きなトピックとなっているのがリヴァプールの大不振。昨季圧倒的な強さでリーグ制覇を成し遂げたユルゲン・クロップ率いるチームだが、フィルジル・ファン・ダイク、ジョー・ゴメスなど守備陣に怪我人が続出している中、直近の試合ではフラム相手に敗れホーム6連敗を喫するなど、泥沼から抜け出せていない。

そんな中、スコットランドからはリヴァプールのレジェンドの快挙が伝えられた。スティーブン・ジェラード率いる古豪レンジャーズが10年ぶりとなるリーグ優勝のタイトルを獲得したのだ。

2016年にロサンゼルス・ギャラクシーで現役引退後、古巣リヴァプールのアカデミーでコーチを務めるなど経験を積んだジェラード。2018年にレンジャーズの監督に就任したが、迎えた今シーズンは開幕から圧倒的な強さで勝ち進む。なんと28勝4分無敗の圧倒的な成績で王者セルティックから覇権奪還に成功した。
そんなジェラードに期待されるのが、将来的なリヴァプールへの帰還である。元アイルランド代表のトニー・カスカリーノ氏も「いつかスティーブン・ジェラードがリヴァプールの監督になると信じている」と英『talkSPORT』で語っている。だが現在大不振に陥っているとはいえ、クラブを再びヨーロッパ屈指の強豪に引き上げた功労者であるクロップをすぐに解任させるようなことをクラブは考えていないだろう。怪我人が戻ってきた来シーズンこそ、今季の借りを返したいという思いは強いはずだ。

また、リヴァプールとしても、まだ監督としてのキャリアを築き始めたばかりのジェラードの監督就任には慎重な姿勢もあるだろう。今季チェルシーの監督を電撃解任されたフランク・ランパードの例もあるだけに、同じレジェンドであるイングランド人指揮官の監督就任のタイミングは見極めて判断すべきである。

それでも、1998年に下部組織からトップチームデビューをはたし、2004-05シーズンにはクラブにチャンピオンズリーグのタイトルをもたらすなど2015年のクラブ退団までリヴァプールにすべてを捧げた。そんなジェラードがいつかアンフィールドで指揮を執る姿を夢見ているサポーターは、決して少なくないはずだ。

スコットランドの古豪にタイトルをもたらし監督として新たな勲章を手にしたジェラード。名将への道を歩み始めたレジェンドの将来的な古巣リヴァプール帰還は見られるのか、指導者としてのキャリアにも注目したい。

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