不遇時代乗り越え…… 定位置つかみ古豪復活を支えるマルティネス

ヴィラを正守護神として支えるマルティネス。アーセナルでは第3GK時代が長かった photo/Getty Images

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近年低迷していたヴィラだったが

昨季2部から昇格し、プレミアリーグ復帰初年度で降格圏とわずか勝ち点1差で上回り残留を決めたアストン・ヴィラ。過去にはUEFAカップの常連だった時期もあるバーミンガムの古豪だが、近年は低迷が続いている。そのヴィラが今季、強固な守備の下で躍進を遂げている。

第27節終了時点で1試合少ないヴィラは、勝ち点40の9位と一桁順位をキープ。6位のエヴァートンとの勝ち点6差と上位も狙える好位置に付いている。今季のヴィラは第4節で昨季王者のリヴァプールを相手に7得点を決めるなど、開幕当初からインパクトを放っていた。

しかし、現在の躍進を支えているのは爆発的な攻撃力ではなく強固な守備だ。失点数は27と、プレミアリーグ全体で3番目に少ない。さらにクリーンシートは26試合中14試合。半分以上を無失点で終えている。
そんなヴィラを最後尾から支えるのが今季、完全移籍で加入したGKエミリアーノ・マルティネスだ。昨シーズンまでアーセナルに所属。昨季はFAカップ決勝でスタメン出場し、クラブのタイトル獲得に貢献する。しかしベルント・レノが負傷から復帰後に再びバックアッパーに甘んじたことで、獲得を目指していたヴィラへ加入した。

今季はここまでリーグ戦全試合に出場。クリーンシート14はマンCのエデルソンに次ぐリーグで2番目に多い成績だ。195cmの長身を遺憾なく発揮し、高い反射神経でセービングする。彼の存在なくしてこの好成績はないだろう。毎年ローン移籍を繰り返した不遇な時代を乗り越えてヴィラの支える守護神へと成長した。そして今シーズン、チームが上位につけるためには彼のさらなる活躍が不可欠となる。

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