ドイツで輝きを取り戻すレフティ マンCが手放した攻撃センス

ライプツィヒで真価を発揮するアンヘリーニョ photo/Getty Images

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公式戦31試合に出場し、信頼を得る

スペイン、オランダへのローンを経て2019年にマンチェスター・シティに復帰を果たすも、出番を得られず活躍の場をライプツィヒに移したDFアンヘリーニョ。だが今季はこれが功を奏し、これまで公式戦31試合に出場、8ゴール7アシストと卓越した攻撃センスを披露している。11日に行われたCLリヴァプール戦では怪我で欠場。チームは敗退することとなったが、英『Sky Sports』によるとCLでの彼のチャンスクリエイト数は16となっており、これはリオネル・メッシやトニ・クロースに次ぐ数字で、アンヘリーニョは攻撃の中心を担っていると言っても過言ではない。

ユリアン・ナーゲルスマン、ペップ・グアルディオラと、異なる二人の名将から薫陶を受けたアンヘリーニョ。二人の違いについて、「前者は自分を信頼してくれたが、後者はそうでなかった」と英『Sky Sports』にコメントを残している。マンCでも昨季の優勝を争うリヴァプール戦ではスタメン出場を果たしているため、信頼はされていたようだが、本人はグアルディオラに不満だったようだ。

ライプツィヒでは主に左ウイングバックで出場機会を得ているが、マンCでは左サイドバックでの出場が多くを占めた。そのポジションでは、中盤に加わってサポートする偽サイドバックの動きやチーム全体が相手を押し込むスタイルのため、アンヘリーニョのスタイルには合わなかったようだ。実際、攻撃的なスタイルを持っていたカイル・ウォーカーですら、スタイルを変えて守備者としてチームに貢献している。
適材適所という言葉がある通り、すべてのチームで一定の評価を得るのは難しい。特にウイングバックというポジションを採用していないチームもある。アンへリーニョがチームを去った理由はとしては、マンCのスタイルに合わなかったことと、指揮官への不満だろう。

ライプツィヒで出番を得ている彼は今、水を得た魚のように躍動しており、今季は一強と言われるバイエルン・ミュンヘンに対し勝点2差と、あと一歩のところまで迫っている。来月には直接対決が控えており、アンヘリーニョの活躍に注目が集まる。

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