レスターの新たな得点源現る “バーディと違う”スタイルで飛躍へ

得点ペースを上げてきたイヘアナチョ photo/Getty Images

3試合で5得点と絶好調

14日に行われたレスター・シティ対シェフィールド・ユナイテッドの一戦はケレチ・イヘアナチョのハットトリックを含む5ゴールでレスターの完勝に終わった。

イヘアナチョはマンチェスター・シティでプロキャリアをスタートさせると、2015-16シーズンにプレミアリーグデビューを果たす。しかし、思うような結果が出せず、同じポジションを務めるガブリエウ・ジェズスの加入が決定打となり、レスターに活躍の場を移した。

レスターでもジェイミー・バーディの壁が厚く、途中出場での起用が多くなる中、直近3試合で5ゴールと飛躍のきっかけを掴みかけている。
 
実際、今季もバーディの控えでの出場が多かったが、ハーヴィー・バーンズやジェイムズ・マディソンといった2列目で違いを作れる選手の離脱もあり、指揮官であるブレンダン・ロジャーズは[4-2-3-1]から[3-4-1-2]へシステムを変更。今までは別々に使われていたバーディとイヘアナチョが共存することで前線が活性化され、このシステムを導入したバーンリー戦から2勝1分の好成績を残している。
 
試合の中ではこの二人が前線で並ぶことは少なく、実際はバーディが左右に幅を取り、一瞬のスピードを生かして好機を演出している。バーディが外に流れることで真ん中が空くが、そこにイヘアナチョが入り、前線でのターゲットとして貢献している。シェフィールド戦でのイヘアナチョの3ゴールのうち、2つはバーディからのアシストによるもので、ツートップの関係性の良さがうかがえる。データサイト『WhoScored.com』では、この日のイヘアナチョの評価は最高点の「10」を記録しており、彼がこの試合でいかに素晴らしい活躍をしたかが見て取れる。
 
バーンズやマディソンといった攻撃の核となる選手達の復帰時期は未定となっており、今後もバーディとイヘアナチョの同時起用が続くと予想される。思わぬ形で新しいオプションが生まれたが、ここで結果を出し続けることができるか否かでイヘアナチョの今後のキャリアに大きく影響することは間違いない。バーディとはスタイルが違うが、レスターの新しい得点源として活躍する彼に注目したい。

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