現世界最強の“U-23軍団”? 若手が伸びるイングランドが恐ろしい

マンCで主力になるフォデン photo/Getty Images

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新たなる黄金世代

現サッカー界で最も豪華な若手軍団と言うべきだろうか。イングランドのU-23世代が恐ろしいほど伸びている。

以前からイングランドの若手は評価が高かったが、今季はその評価がさらに上がった印象がある。選手たちが所属クラブで急成長しているからだ。

例えば最終ラインではチェルシーからミランへレンタル移籍した23歳のDFフィカヨ・トモリが評価を伸ばしており、早くもイタリアで信頼を掴みつつある。チェルシーでは1番手になれなかったが、ミランの地でスクデット争いの緊張感を味わえているのは大きい。
中盤ではマンチェスター・シティMFフィル・フォデン(20)がついにブレイク。昨夏にダビド・シルバが退団したこともあり、期待の若きレフティーに出番が巡ってくることになった。今季はその期待に応えており、やはり才能は本物だ。A代表の方でもスタメンを確保できる逸材だ。

マウントはA代表でも活躍できる photo/Getty Images

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EUROとW杯の両方を狙える

同じマンCの下部組織出身者である現ドルトムントMFジェイドン・サンチョ(20)も相変わらず評価は高く、ブンデスリーガを代表するアタッカーとなった。この20歳コンビはこれからのイングランド代表を引っ張っていく存在となるだろう。

チェルシーでMFメイソン・マウント(22)が成長したことも大きい。昨夏の大型補強でマウントら一部の若手は立場が危うくなるかとも思われたが、マウントは激しいポジション争いに勝利。今やチェルシーを引っ張る存在だ。

同じ22歳ではウェストハムの守備的MFデクラン・ライスも順調に評価を伸ばしており、今季はウェストハムをトップ4争いが出来る位置まで導いている。すでにビッグクラブで活躍できるだけの実力があり、ワールドクラスの守備的MFとなりつつある。

アーセナルで19歳のMFブカヨ・サカが万能選手として成長しているのも見逃せない。攻撃に持ち味のある選手だが、ウイングバックなど複数ポジションを経験。期待の若手が多いアーセナルの中でも、今季1番伸びた選手と言っていいだろう。

前線ではエヴァートンFWドミニク・カルバート・ルーウィン(23)も想像を超えるブレイクを見せてくれた。自慢のパワーを活かした攻撃はA代表でも通用するレベルになってきており、トッテナムのハリー・ケインとは異なる脅威をイングランドの前線に提供できる。

今季はプレミアリーグで14得点を挙げており、名将カルロ・アンチェロッティ の下で大きく化けた。EURO2020でも楽しみな選手の1人だ。

今夏のEUROはもちろん、彼ら若手が成長した2022年のワールドカップ・カタール大会はイングランドにとって極めて重要な大会となるだろう。優勝を狙う力は十分にあり、新たなる黄金世代ならEUROとワールドカップのダブルも不可能ではないだろう。

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