ロシアW杯で名を馳せた男の現在 怪我で長期離脱も結果は昨季以上

PSGのヴェッラッティと競り合うゴロビン photo/Getty Images

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復帰後にはハットトリックを達成

2018年に行われたロシアワールドカップではロシア代表として参加。開幕戦でサウジアラビア相手に1ゴール2アシストを記録し、その名を世界に轟かせたアレクサンドル・ゴロビン。その右足から放たれる精度の高いキックはチームに勝利をもたらし、大会ではべスト16でスペインを破るなどサプライズをもたらした。

大会終了後にゴロビンは、CSKAモスクワからフランスのモナコに加入。移籍初年度から公式戦33試合に出場するなど、ワールドカップで示した実力が本物であることを証明した。続く2年目も公式戦25試合に出場し、着々とチームから信頼を得てきたが、今季は負傷の影響で戦線から離脱。出場時間も昨季の2069分に対し、今季は534分となっている。

それでも、今季は決定力に磨きがかかり、復帰後にはハットトリックを達成するなど離脱の影響を感じさせないプレイを披露。数字では昨季は3ゴール4アシスト、今季は4ゴール6アシストとすでに昨季の記録を上回っており、調子の良さもうかがえる。
復帰後は出場機会を伸ばしている。先日の首位リールとの一戦では先発出場を果たした。ゴロビンはチームの戦術である[3-4-1-2]のトップ下で出場し、前線のウィサム・ベン・イェデルとケビン・フォラントの後ろで司令塔としてチームを操る。

一つ一つにプレイの落ち着きが感じられ、狭いスペースでボールを受けると、素早い反転からスルーパスを供給するなど、攻撃の脅威となっていた。守備での強度も高く、この日はタックルの成功数が「4」。守備的MFで出場したオーレリアン・チュアメニに次ぐ高い数字を出している。飛躍のきっかけとなった精度の高い右足のキックは健在で、前半終了間際に獲得した左からのフリーキックのキッカーを担当したゴロビンはゴール前にボールを供給。これは惜しくも得点とはならなかったが、触れば一点もののキックであった。

復帰後は短い時間で確実に結果を出しているだけに、長期離脱が無ければどこまで数字を伸ばすことができていたのかが気になるところではある。万全の状態でプレイする今後の彼に注目したい(データは『WhoScored.com』より)。

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