レアルCLベスト8の裏で11度目の負傷離脱 アザールの再浮上はあるのか

負傷が続き主力となれないアザール photo/Getty Images

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エルチェ戦で復帰をはたしたばかり

現地時間3月16日に行われたアタランタとのチャンピオンズリーグ1回戦2ndレグで勝利を収め、ベスト8に勝ち進んだレアル・マドリード。しかし、この試合に出場が期待されていた選手の姿はそこにはなかった。ベルギー代表FWのエデン・アザールである。

現地時間13日に行われたリーガ・エスパニョーラ第27節のエルチェ戦で久しぶりにベンチ入りをはたしたアザールは、後半30分から途中出場し約15分間プレイ。CLのアタランタ戦での活躍が期待されていたが、右足腸腰筋を負傷し今季4度目となる離脱が発表された。

2019年夏にチェルシーから加わって以来、安定したパフォーマンスを見せることができていないアザール。同じ背番号7を背負ったクリスティアーノ・ロナウドのような攻撃で違いを生み出す役割が期待されていたはずだが、移籍初年度に引き続き2年目も負傷離脱を繰り返す現状は、ベルギー代表FWにとってもレアルにとっても想定外のものだろう。
7年在籍したチェルシー時代はプレミアリーグのすべてのシーズンで30試合以上に出場するなど、アザールは怪我に強い選手だった。しかしレアル加入以降の2年弱で離脱は早くも11度目と、その才能に惚れ込んできた指揮官のジネディーヌ・ジダンにとっても計算が立たない選手になってしまっている。

ここ最近ではユヴェントスのCLベスト16敗退を受けて、ロナウドのレアル復帰の可能性が報じられている。また、パリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペやドルトムントのアーリング・ハーランドなど、次世代を担うであろう新星たちも引き続き獲得が噂されている。アザールといえども、常勝が義務付けられるレアルというチームで自身の立場が何年も保証されることはないはずだ。

2018年のロシアワールドカップではベルギー代表の3位躍進に大きく貢献したアザールにとって、今夏に延期されたEURO2020への影響も懸念される。まだ30歳と老け込む年齢ではないだけに、ここ2年トップフォームから遠ざかるアザールのサッカー選手としての今後のキャリアがどうなっていくのかは気になるところである。

2019年の加入以来負傷を繰り返し、レアルのサポーターに本来の輝きを見せることができないでいるアザール。はたしてこのベルギー代表FWのキャリアが再び上昇気流に乗るときは訪れるのだろうか。

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