“ロリスの後継者”となれるか フランスで伸びる22歳の大型守護神

世代別代表にはコンスタントに招集されているラフォン photo/Getty Images

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ポテンシャルは抜群

2018年ロシアW杯を制したフランス代表の正守護神は、長きにわたってトッテナムに所属するGKウーゴ・ロリスが務めている。もう34歳となった同選手だが、いまでも安定感は抜群。この年齢を迎えて、彼はさらに進化している印象さえ受ける。それだけに、フランス代表は今年6月に開幕予定のEURO2020でもロリスにゴールマウスを任せるのだろう。

しかし、その先はどうか。いくらロリスが安定しているからといって、彼がいつまでも最後方にいてくれるわけではない。頼れる主将だが、そろそろ後継者の目星くらいはつけておきたいところだ。

そうなってくると、期待したいのはナントに所属するGKアルバン・ラフォン(22)だ。A代表への選出経験こそないものの、世代別代表にはU-16時代から選出され続けている同選手。今回のインターナショナルマッチウィークでは、U-23代表にも選出されている。196cmのサイズを活かしたハイボール処理の上手さや、高い身体能力からくる超反応でのセービングには定評があり、長身ながら足元の技術もハイレベルだ。
そして今季はここまでリーグ・アンにおいて全29試合に出場し、ナントの守備陣を支えているラフォン。チーム得点数がリーグで3番目に少ないながらも、まだ同クラブが残留圏(18位)に踏みとどまれているのは彼の貢献も大きいか。クリーンシート達成こそ3試合しかないものの、ラフォンのセーブ数がリーグ3位の86回。そのうちボックス内で放たれたシュートに対するセーブ数はリーグ2位の58回となっている。チームの調子は芳しくないが、こういったスタッツを見れば彼の優秀さは理解することができるだろう。

現時点ではまだ実力不足かもしれないが、将来的にはロリスの後を継ぐフランス代表の正守護神となるかもしれないラフォン。今夏ステップアップの可能性も現地では取り沙汰されているだけに、一躍ブレイクとなる日もそう遠くはないか。ロリスの後継者争いにはリールGKマイク・メニャン(25)を筆頭に強力なライバルもいるが、ラフォンの成長には期待したい。

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