爆速のフィジカルモンスターは本物なのか “0得点0アシスト”の現状

ウルブズでもがくアダマ・トラオレ photo/Getty Images

突破力は相変わらずだが……

爆速のドリブルキングをどう評価すべきだろうか。

昨季大ブレイクし、現サッカー界最速プレイヤーの1人と絶賛されたウォルバーハンプトンMFアダマ・トラオレの評価は難しい。

トラオレは今季もプレミアリーグで118回ものドリブルを成功させており、これはダントツでリーグトップだ。圧倒的な縦へのスピード、DFを弾き飛ばす屈強な肉体の両方を備えるトラオレは厄介すぎるフィジカルモンスターだ。

しかし、成績の方は伸びてこない。ここまでリーグ戦28試合に出場し、未だに0得点0アシストなのだ。昨季4得点9アシストを記録していたことを考えると、今季の成績は納得できるものではない。

気になるのは今後のステップアップだ。昨季の活躍からビッグクラブでもプレイ可能な逸材と考えられるようになり、25歳の年齢も魅力だ。ウォルバーハンプトンからステップアップしてもいい頃合いだろう。

英『Independent』によると、元イングランド代表のFWエミール・へスキー氏はリヴァプールへの移籍がベストと語る。

「彼に合うクラブは多いと思うが、100%はリヴァプールだよ。昨季リヴァプールが見せていたスタイル、速いカウンターアタックなどね」

右のモハメド・サラーとは異なる強みを提供できるはずで、トラオレのような選手がベンチに控えていると心強い。

しかし、今季の成績が評価を停滞させてしまっている。スペイン代表でもデビューを果たしたが、トラオレはビッグクラブでも活躍できる逸材なのか。何とか今季の終盤で結果を残し、今夏へ向けてアピールしてほしいところだ。

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