1年前からは考えられない!? 若きリーダーが変えたマンC守備陣

マンCの最終ラインをまとめるディアス photo/Getty Images

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マンチェスター・シティの守備陣は世界トップクラスだ。1年前のサッカーファンにこんなセリフを吐いたら誰が信じてくれるのだろうか。守備の要であるアイメリク・ラポルトやジョン・ストーンズは負傷離脱が多く、ニコラス・オタメンディはもうトップレベルの選手ではない、頼れるのはフェルナンジーニョのみ。こんな悲惨な状況から一変、DFルベン・ディアスの加入からすべてが良い方向に傾いている。

2020-21シーズンの第3節、大敗を喫したレスター戦後にチームに加入したポルトガル代表DF。彼に求められているものは明白だった、今すぐに守備を立て直すこと。すると、次節リーズ戦から先発出場を果たすと、直近のフラム戦までリーグ戦に全試合出場。プレミアトップの守備陣を形成することとなった。

守備の安定にはストーンズの復調もあるが、やはりディアスの持ち合わせているリーダーシップの存在が大きいだろう。ヴァンサン・コンパニ以降失われていたリーダーシップを復活させたディアス。後ろからのコーチングは前線の選手を安心させ、よりよいプレイに繋がっている。ストーンズもディアスがいるおかげで、ハードな対人守備が開花したようなところがある。
英『Manchester Evening news』は今季ここまでの選手たちを評価付けしており、ディアスは最高点の9点、「献身的で素晴らしい守備者であり、リーダーとしてふるまうことのできる選手」と評価している。

更にディアスは足元の技術にも長けており、先日行われたエヴァートン戦ではチーム最多となる96本のパスを成功させている。ハイプレスにさらされることの多いマンCでこの数字を出せるのは素晴らしく、現代的なディフェンダーと言える。

移籍当初はカリドゥ・クリバリの獲得が破談に終わった結果のプランBと言われていたが、現プレミア王者にとってクリバリの交渉が破談になってよかったと思えるほどの補強であったと言える。年齢もまだ23歳と若くこれから成熟を迎えるわけだが、セルヒオ・ラモスやフィルジル・ファン・ダイクといった世界最高峰のセンターバックになっていく存在だろう。

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