南野にサウサンプトンで求めたいノルマは“6ゴール” 香川、岡崎超えにも期待

チェルシー戦の冷静なゴールは確かな力を感じさせるものだ photo/Getty Images

サウサンプトン移籍後復調の気配をみせる

冬の移籍市場でリヴァプールからサウサンプトンにレンタルで加わった南野拓実。ラルフ・ハーゼンヒュットルに出場機会を与えられると、デビュー戦でゴールを奪うなど6試合で2ゴールと上々の出だしを見せている。

南野がサウサンプトンで取り戻しつつあるのが、ザルツブルク時代や日本代表で見せるゴールに直結する働き。リヴァプール時代はモハメド・サラーやサディオ・マネといったプレミアリーグを代表するサイドアタッカーが得点源を担ったが、セインツで任される[4-4-2]の2列目の役割はゴール前に飛び出す南野の長所が引き出されているといえる。

そんな南野に期待したいのが先輩の日本人アタッカーたちに迫る得点数。セレッソ大阪の先輩でもある香川真司がマンチェスター・ユナイテッド時代の2012-13シーズンにマークし、岡崎慎司がレスター時代の2017-18シーズンに記録した6得点である。

香川はドルトムントから移籍したマンUの1年目に怪我での離脱がありながら6得点を記録しチームのリーグ優勝に貢献。レスター1年目で奇跡の優勝の一員を名を連ねた岡崎も、3年目のシーズンは17節終了時点で14試合に出場し6ゴールを奪うなど、日本代表やブンデスリーガで見せてきたストライカーとしての意地を見せた。

南野はリヴァプール時代にプレミアリーグ初ゴールとなったクリスタル・パレス戦で1ゴールを挙げており、今季はここまで合算で15試合に出場して3ゴール。サウサンプトンは残りリーグ戦で7試合を残している。出場機会を与えられれば香川と岡崎の得点数に迫り、超えることも十分に期待できる。

南野のサウサンプトンとの契約は今年の夏までとなっており、シーズン後にはリヴァプール復帰が予想され激しいポジション争いが引き続き待っている。攻撃的な選手としてプレミアリーグで生き残っていくために日本代表MFには目に見える結果が求められており、香川や岡崎が記録した年間6ゴールはひとつのノルマになってくるのではないか。

サウサンプトンに移籍後本来の得点感覚を取り戻しつつある南野。はたして日本代表の10番を背負うアタッカーは、先輩日本人プレミアリーガーたちの得点に迫りイングランドで自身の存在を証明することができるのだろうか。

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