世界中のお母さん、ごめんなさい!? 怪物ロナウドの “大吾郎カット”誕生秘話

日韓W杯で衝撃的なヘアスタイルを披露したロナウド photo/Getty Images

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衝撃的すぎるヘアスタイル

元ブラジル代表の元祖怪物FWロナウドと聞いて、人々は彼の何を思い出すだろうか。他の追随を許さぬ圧倒的な得点力か、はたまた繊細なボールタッチで相手をスルスルと躱していく柔らかなドリブルか。現役時代、彼が我々の目に焼き付けてくれたプレイは衝撃的なものが多かっただけに、さまざまな意見が出ることだろう。

しかし、そのプレイ面以外でもロナウドの現役時代で印象深いものといえば、2002年日韓W杯で披露した“大吾郎カット”がある。同大会で得点王に輝き、ブラジル代表を優勝へと導く原動力となった彼だが、当時はその衝撃的な髪型にも注目が集まった。額の上にだけ半月型に髪が残された独特すぎるヘアスタイル。日韓W杯ではイングランド代表MFデイビッド・ベッカムの髪型も騒がれたが、それとは少し違う形でロナウドの頭も人々の話題をさらった。

だが、ロナウドがそんな独特すぎる“大五郎カット”を披露した裏には、ある理由があったようだ。この日韓W杯に至るまで、何度も負傷と戦ってきたロナウド。同大会でも準決勝・トルコ代表戦前に足の筋肉を負傷したが、彼はそれをメディアから問い詰められることを避けるため、例の髪型のお披露目に踏み切ったようだ。
「今考えても、恐ろしい話だよ。僕と同じように髪をカットした子供たちの母親全員に謝罪する。散髪をしてチームメイトに『これどう?』って訊いてみたんだ。そしたら、彼らは『いや、ひどいぞ。前髪も切ってしまえよ』って言ってたね。だけど、記者は僕の髪型を見て、怪我のことを忘れていたんだ」(『Sports Illustrated』より)

当時、自分に憧れた子どもたちが“大五郎カット”を真似することにロナウドは心を痛めていたか。余計なプレッシャーを感じずにプレイできたことはプラスに働いたが、彼の中には未だに複雑な思いがあるようだ。

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