“レヴァンドフスキ崩し”への新たな刺客か ブンデスでアメリカ産FWが成長中

ブレーメンでブレイクの予感を漂わせるサージェント photo/Getty Images

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ゴールへの絡み方を心得始めたか

ドイツ・ブンデスリーガにおける最高のストライカーと聞けば、人々が思い浮かべるのはバイエルン・ミュンヘンに所属するポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキだろう。ここまでのリーグ戦で驚異の35ゴールをゲットしている男に太刀打ちできるストライカーなどいるのだろうか。強いて挙げるとするならば、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドあたりが候補となるくらいのものだろう。

しかし、そんなハーランドとともに、近い将来アメリカ出身の21歳が“打倒レヴァンドフスキ”の勢力に加わることとなるのだろうか。ブレーメンに所属するFWジョシュ・サージェントが勢いに乗ってきた。

昨季からコンスタントに出場機会を獲得し、徐々にチームでの序列を高めていたサージェント。かねてよりそのブレイクには期待がかかっていたが、ついにこの21歳は得点への絡み方を心得始めたか。今季は第22節までリーグ戦でわずか2得点しか挙げることができていなかったものの、同選手は突如として決定的な仕事を連発。第23節フランクフルト戦以降の直近5試合では3得点を挙げ、今回のインターナショナルマッチウィークではアメリカ代表の一員として出場したジャマイカ代表戦で1アシストを記録した。今季開幕当初はどこか頼りない印象も受けたが、サージェントは着実に“得点に絡める”FWへと成長してきている。
もちろん、現時点ではまだまだ“期待の若手”という域を出ない。しかし、今後もこの成長曲線を描き続けることができれば、サージェントがレヴァンドフスキの対抗馬として本格的に得点王争いに絡む日もそう遠くはないかもしれない。ブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督も、彼にはそういったストライカーとなるだけの才能を備えていると次のように語る。

「私の個人的な意見だが、サージェントはいずれブンデスリーガでも最高のストライカーの1人になることができると思っているよ。まだとても若い選手だが、彼はさまざまなタイプのFWになれる素質を備えている。リーグで絶対的な存在になることも夢じゃないと思うね。限られた時間でサージェントという選手の土台を築き上げる作業ができることは幸せだよ。彼のような選手を起用して、エキサイティングなチームを作ることができるのもハッピーだ」(ブンデスリーガ公式サイトより)

開幕当初こそまだまだ若い部分が目立ったものの、コーフェルト監督が辛抱強く起用した甲斐あってブレイクのときがすぐそこに迫っている感もあるサージェント。はたして近い将来、同選手はブンデス得点王争いでレヴァンドフスキから王座を奪うほどのストライカーへと変貌を遂げていくのだろうか。ドイツでアメリカ生まれの若きストライカーが順調に育っている。

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