32戦“30発”の男は5大リーグ行きへ準備万端 オーストリアで爆発する22歳

ザルツブルクで得点を量産しているダカ photo/Getty Images

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前節はわずか“11分間”でハット達成

今夏、欧州5大リーグのビッグクラブ行きが盛んに噂されている若きストライカーが止まらない。その選手とは、ザルツブルクに所属するザンビア代表FWパトソン・ダカ(22)だ。

現地メディアによると、現在はリヴァプールやマンチェスター・ユナイテッド、RBライプツィヒといったクラブが獲得に興味を抱いているとされるダカ。一瞬で相手DFを置き去りにするスピードには目を見張るものがあり、その快速を活かして今季は公式戦32試合で驚異の30ゴールを記録している。

そんなダカが、現地時間4日に行われたリーグ戦第23節のシュトゥルム・グラーツ戦で驚くべき記録を打ち立てた。なんとこの試合にスタメン出場を果たした同選手は、試合開始からわずか11分間でハットトリックを達成してしまったのだ。
味方のロングボールに抜け出して奪った1点目、シュートカウンター発動後に中央へ走り込んで右サイドからのクロスに頭で合わせた2点目、そしてコーナーキックのこぼれ球を流し込んだ3点目。いずれもストライカーとしての質の高さが出たゴールだった。なお独『Spox』によると、これはオーストリア・ブンデスリーガ史上最速(試合開始から)のハットトリック記録になったとのこと。途中出場の選手も含めた記録では歴代4位となるが、今夏のステップアップに向けて大きなアピールとなったことは間違いない。

「ダカは毎日素晴らしいスピードで改善を続けているよ。将来的に絶対的なトッププレイヤーとなるだけにメンタリティを備えていると私は思っている。夏に新たなステップを踏む確率は高いね。私としては残念だが、本人が望むようなら仕方がない。もしトップクラブから彼にオファーが届いたなら、『あなたたちは良い決断をした』と言ってあげたいね」(独『Sport 1』より)

ザルツブルクのジェシー・マーシュ監督も、ダカは5大リーグのトップクラブでも通用するレベルに達していると感じている様子。もはやオーストリアのレベルに収まらない選手となった22歳のストライカーだが、はたして彼は夏の移籍市場でどのような決断を下すこととなるのだろうか。南野拓実やアーリング・ハーランドを輩出したザルツブルクが送る最新作FWの去就は要チェックだ。

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