“ビッグ6”の看板を死守せよ アーセナルが頼るべきヤングタレントの力

若いながらも、今季アーセナル攻撃陣を牽引しているサカ photo/Getty Images

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10位の現状は厳しすぎる

2020-21シーズン、イングランド・プレミアリーグで苦戦を強いられているアーセナル。思えばシーズン開幕前には優勝候補との触れ込みも一部ではあった彼らだが、ここまで30試合を終えて10位と低迷の一途を辿っている。

昨季途中からミケル・アルテタ監督を招聘するも、結局アーセナルは復活することができないのか。「もはや“ビッグ6”とは呼べない」。SNS上ではそんな意見も多数見受けられ、人気クラブの評価は日を追うごとに下降していると言っていい。

とはいえ、そんな厳しい状況に置かれているアーセナルにも、希望の光がないわけではない。チームでは若い力が台頭し、来季成功を収めるための土台は出来上がってきている印象だ。その代表格となるのがMFエミール・スミス・ロウ(20)とFWブカヨ・サカ(19)。現在ガナーズの前線において、彼らは間違いなく最重要といえる存在だろう。FWピエール・エメリク・オバメヤン(31)を筆頭とする経験豊富な選手に少し元気がない2020-21シーズンのアーセナルだが、その一方で若手はその才能を遺憾なく発揮している。
それを踏まえたうえで、来季アーセナルは一気に若手を中心とした構成でシーズンに臨むのもおもしろいか。経験豊富な選手たちの調子が戻ってこなければ、フレッシュな力に頼るのはアリだ。彼らはすでにトップレベルで通用することも証明済。うまく歯車が噛み合うようなら、トップ4も目指せるチームに仕上がるかもしれない。

「新たなシーズン、アーセナルはエミール・スミス・ロウ、ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリを中心にチームを構成すべきかもしれない。そこにキーラン・ティアニーとマルティン・ウーデゴーも入ることとなれば完璧だ。若いながらも確かな実力を備える彼らは、アーセナルの順位を引き上げることになるだろう。巷では補強資金捻出のために今夏サカを売却するなんて話も出ているが、実行すれば完全に自滅。若く優秀な選手はアーセナルにおける再建プログラムの肝だ。うまくいけば、アーセナルは生まれ変わることができる」

英『Daily Mail』も、アーセナルは新たなシーズンに世代交代を敢行すべきとこのように主張している。ある程度の勇気は必要かもしれないが、現状10位のチームが上を目指すにあたって“変化”はどこかでつけなければならない。すでに実績ある選手も多いだけに、ギャンブル的な要素もそこまでないはずだ。胸を張って“ビッグ6”と名乗るためにも、ガナーズに求められる決断。アルテタ監督の選択はいかに。

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