“38歳”の暴れん坊がCL準決勝進出へのカギ ポルトを支える百戦錬磨のDF

CLラウンド16のユヴェントス戦で両軍トップとなるクリア数を記録したペペ photo/Getty Images

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ユヴェントス戦では大活躍

経験豊富な38歳の“暴れん坊DF”がダークホースをチャンピオンズリーグ準決勝進出へと導くのか。決勝トーナメント1回戦でユヴェントスを退け、ベスト8入りを果たしたポルトの最終ラインには頼れるディフェンスリーダーがいる。

その選手とは、かつてレアル・マドリードにも所属した元ポルトガル代表DFペペ(38)だ。2017年夏に欧州5大リーグを離れて以降は話題にのぼる機会が少なくなっていたものの、同選手は40代手前を迎えた今でもポルトの主力として躍動している。

特に圧巻だったのは、味方に退場者を出しながらもユヴェントスの猛攻を我慢強く凌いだ決勝トーナメント1回戦2ndレグ。この試合でポルトは31本ものシュートを浴びることとなったが、ギリギリのところで踏ん張りアウェイゴールの差でベスト8進出を決めた。そのなかでペペは両軍中トップとなる18回のクリア数を記録(データサイト『WhoScored.com』より)。粘り強さを見せたポルト守備陣の中でもひときわ輝く存在となっていたことは間違いない。
この調子で、ペペはチェルシー戦でも好守連発といきたいところ。ユヴェントス戦でのパフォーマンスは、自分がまだ欧州トップレベルでも通用するという大きな自信となったはずだ。しかし、キャリアで3度のCL制覇を成し遂げている百戦錬磨のベテランDFに油断はない。

「もちろん、チェルシーには勝ちたいと思っているよ。フィールドの中ではなんでもできるということをユヴェントス戦では味わうことができた。だけど、みんなその試合がすでに終わっていることを理解しなければならない。それはもう過去の話。すでに歴史の一部となっているんだ。現在においてより重要なのは、目の前にある困難な試合だ。チェルシー戦は別のゲームだ。きっと難しい試合になるだろうね。彼らをリスペクトしているが、気を引き締めて勝利を掴み取りたい。一筋縄ではいかないだろうけどね」(英『Daily Mirrro』より)

ユヴェントス戦では良いパフォーマンスを披露することができたものの、チェルシー戦はチェルシー戦で集中しなければならないとペペ。かつてはピッチ上でかなりヤンチャなイメージもあった同選手だが、チームリーダーとしての心構えはしっかりとできているようだ。

過去、第一次ポルト時代にCLチェルシーと3度対戦した経験を持つペペ。その3試合では一度も勝利を掴むことができなかった(1分2敗)が、今回こそ同選手はイングランドの強豪が繰り出す攻撃をシャットアウトすることができるか。勝敗のカギを握るベテランDFのプレイには要注目だ。

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