ネイマールに足りないのは一貫性 スーパースターに求めたい安定感

バイエルン戦でのゴールを喜ぶネイマール photo/Getty Images

バイエルン戦では2アシストの大活躍

チャンピオンズリーグの準々決勝1stレグが現地時間4月7日に行われ、バイエルン・ミュンヘンと対戦したパリ・サンジェルマンが2-3で勝利を収めた。2ゴールを決めたキリアン・ムバッペとともにアウェイチームの勝利に貢献したのが2アシストを記録したネイマールである。

この試合にトップ下で先発出場したネイマールはムバッペとともに攻撃を牽引。前半3分にフランス代表FWのゴールを演出すると、28分にも右サイドから左足のクロスを上げマルキーニョスの追加点をアシストし、昨季の欧州王者相手にPSGが主導権をにぎる大きな役割をはたした。

バイエルン相手に役者ぶりを見せつけたネイマールだが、課題とされるのが一貫性のないパフォーマンス。とくにバルセロナからPSGに移籍した2017年以降は毎年怪我による戦線離脱を繰り返し、直近のリーグ戦ではリール相手に退場処分を受けるなど物議を醸すことも多い。

心身のバランスさえ保たれればピッチ上で見せる輝きは世界でも有数のもの。リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドの時代が長く続いてきた欧州サッカー界でそこに次ぐ一番手とされてきた選手だけに、ネイマールにはシーズンを通した安定した活躍を期待したいところである。

29歳と年齢的にもピークを迎えつつある。チームメイトのムバッペやドルトムントのアーリング・ハーランドなど次世代を担う新星が頭角を表すなかで、ネイマールがピッチ上でその健在ぶりを示せるか。ブラジル代表FWのサッカー選手としてのキャリアにおいて踏ん張りどころだといえる。

そのためにはバイエルンとの1stレグで披露したような輝きを引き続き見せ、昨季準優勝に終わったPSGをCL優勝に導くような働きを見せたい。はたしてネイマールという現代のサッカー界屈指のスーパースターは、一貫したパフォーマンスでサッカー界にその名を刻む存在となれるのか。

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