守備に定評も、足元に難あり レッズを支える長身センターバックの成長に期待

センターバックを務める岩波の成長に期待したい(写真は横浜FC戦) photo/Getty Images

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今季はここまで全試合にフル出場中の岩波

7日に行われた清水エスパルス戦に勝利した浦和レッズ。ストライカーである杉本健勇に早くも今季2点目が生まれるなど嬉しい白星となったが、気になる部分が多々あったのは間違いない。その一つは後方でのパス回しだ。ゴールキーパーを務める西川周作は安定した足元の技術に定評がある。しかし、センターバックを務める岩波拓也はどうだろうか。

2018年から浦和に加入した岩波。186cmと高い身長を持っており空中戦が強く、対人性能にも定評がある26歳だ。今季もここまでリーグ戦で全試合に出場しており、指揮官からの信頼の厚い同選手だが、後方からの組み立ての部分で不安を見せている。

今季から指揮官に就任したリカルド・ロドリゲス監督は前所属である徳島ヴォルティスでは繋ぎを重視したポゼッションサッカーを展開し、そのサッカーでJ2を制している。今季の浦和でも繋ぎを意識しているため後方での組み立てが多くなっているが、岩波のミスからカウンターを食らう場面が散見している。
実際、プレスが掛からない場面での岩波の繋ぎは問題ないが、プレッシャーが掛かった場面での繋ぎには安定感が見られない。清水戦では組み立ての部分で相手に狙われている場面があったため、今後も狙われる可能性はあるだろう。後方でのミスは失点に直結するため、乗り越えなければならない問題である。

とはいえ、岩波の守備者としての能力は確かだ。川崎戦で大敗を喫したものの、清水戦では失点をゼロに抑えており、今後も槙野智章とコンビを組むことになるだろう。となれば、足元の改善は必須だ。新監督指導の下、取り組んではいるだろうが今後の岩波の成長に期待したい。

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